広島マクブルーム2戦連発 エルド効果で打撃復調 何気ない会話きっかけに
「広島3-5中日」(20日、マツダスタジアム)
風にも乗った白球が右翼席へ飛び込んだ。0-1の初回1死一、二塁。広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が17号3ランをたたき込んだ。4番の役割を果たす一発だった。
「とにかく積極的にいこうと思っていた。結果的に、最高の結果になって良かった」
スタメン復帰した14日の阪神戦から連続安打を継続。この日で4試合に伸ばし、本塁打も2試合連続とした。
9月は決して順調な滑り出しだったわけではない。状態が下降線をたどっていたため、5試合連続で代打出場した時期があった。
復調のきっかけの一つが現在駐米スカウトを務めるエルドレッド氏の存在だ。今月上旬に来日した同氏と久しぶりに顔を合わせた。
「すごく良い時間を過ごせた。日本に来てどうだったかと、そういう会話をして励ましてもらったんだ」。技術的な話はしていない。何げない会話に心が休まった。
21日は甲子園に乗り込み阪神と対戦する。敵地での同戦にはめっぽう強く、打率・353で3本塁打を放っている。助っ人にかかる期待は大きい。
残りは5試合。逆転でのCS出場を勝ち取るためには決して負けられない。岐路に立つチーム。助っ人のバットが望みをつなぐ一打を放ってみせる。