広島・森下 WBC出る!侍で世界と戦いたい 日の丸背負う意味と思い、熱く語った

 侍JAPANへの思いを語った森下(撮影・立川洋一郎)
 高校、大学、東京五輪で侍ジャパンに選出され活躍してきた森下
2枚

 広島の森下暢仁投手(25)がデイリースポーツ読者に本音をさらけ出す一人語り『直向(ひたむ)きに』。第6回のテーマは『世界と戦う』。昨年の東京五輪金メダルに貢献したのをはじめ、高校、大学とさまざまなカテゴリーで侍ジャパンに選出され活躍してきた右腕。日の丸を背負う意味や、来年3月のWBCへの思いを熱く語ってもらった。

  ◇  ◇

 デイリースポーツ読者のみなさん、森下暢仁です。今回は『世界と戦う』についてお話しします。

 初めて侍ジャパンに選出されたのは大分商3年でした。基本的に甲子園に出たメンバーが選ばれると思っていたところに、出ていないのに一人だけ選んでもらった。うれしさもありつつ、居心地はあんまりよくないというか、ベンチで試合を見させてもらっているなという感じでした。

 一番刺激を受けたのは大学対高校の試合です。吉田正尚さん、高山さん、柳さん、上原さんとか、すごいメンバーがいた。強かったです。

 明大では2年から選んでもらいました。学年が上がるたびに主力として投げさせてもらえるようになっていった。代表に選ばれる選手を見て刺激になりましたし、常に代表で野球をやりたいなという思いで練習にも取り組んだ。そういう意味でいい経験をさせてもらったと思います。

 大学では日米大学野球、ユニバーシアード、ハーレム大会に出場しました。台湾のユニバーシアードでは選手村に入りました。ほかの競技の人たちがいる中で過ごしていたのは面白かった。食事会場ではいろんな国のご飯がありました。正直、あんまりおいしくなかったですけど(笑)。

 昨年の東京五輪は、1年間の延期がなければ選ばれていたかどうかも分からない。ファンの方たちは球場に入れなかったので、良かったとは言いにくいのですが、テレビで見てきたトップの選手と野球ができたり、いろんな話ができたことはいい経験になりました。

 メキシコ戦と決勝の米国戦に先発したのですが、メキシコ戦はめちゃくちゃ暑かったなという印象です(笑)。最初は緊張していたんですけど守ってくれるだろうと思って投げてました。点を取られても取ってくれるだろう、打たれても守ってくれるだろうという安心感がありました。

 決勝戦は緊張しましたし、いつも以上に気持ちが入りました。絶対に勝たないといけない試合で、結果を残す難しさとか、いろんなことを考えさせられました。

 いろんな大会で日の丸を背負ってきました。振り返ってみると五輪は絶対に負けられない戦いでした。日本での開催、負けちゃいけないというプレッシャーが強かった。高校代表は選ばれたけどお客さんみたいな感じ、大学代表は2、3年のときは先輩についていって、4年生になってからは負けちゃいけないという気持ちにどんどんなっていきました。

 世界と戦うことは、メンバーも全然違って野球をやれるので新鮮な気持ちでいける。そこでのコミュニケーションが大変だったりもするけど、終わったあとにいいチームだったなとか、いい環境で野球できているなと思える場所。そういう場所で野球をやりたい思いは強いです。

 来年3月にWBCが開催されます。WBCは一番レベルの高い野球。相手も強いし、動画で選手一人一人の戦う姿勢を見てもすごいところでやっているのが伝わってきます。プレッシャーを感じる試合が多いだろうなという戦い。もちろん、出てみたい気持ちはあります。選ばれるように頑張ります。(広島東洋カープ投手)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス