カープ秋山 復帰へ“CSの切り札”が29日に1軍昇格 残り3戦間に合った!

 コンディション不良で離脱中の広島・秋山翔吾外野手(34)が29日のヤクルト戦(マツダ)から1軍復帰することが28日、決まった。27日のウエスタン・オリックス戦から実戦復帰し、この日は2打数1安打1打点。まずは代打での出場が見込まれる中、逆転CSを目指すチームを救う。

 負けられない戦いを控えたチームに、頼れる男が帰還する。秋山の復帰はAクラス入りへの切り札。マツダスタジアムでの全体練習後に佐々岡監督は「明日(ベンチに)入れる。頭(スタメン)から行かないけど、ファームで出て、大丈夫だと思うので」と29日・ヤクルト戦からの1軍昇格を明言した。

 秋山は8月23日に体調不良を訴え、離脱を余儀なくされた。同30日に一度復帰したが、再び体調を崩して10日に出場選手登録を抹消されていた。

 27日のウエスタン・オリックス戦に「3番・指名打者」で実戦復帰し、2打数無安打。この日も同戦に「3番・中堅」でスタメン出場。三回1死一、二塁の好機で右前適時打を放って存在感を示すなど、2打数1安打1打点だった。

 3位・阪神と1ゲーム差のチームは残り3試合で、29日からヤクルト2連戦、10月2日・中日戦が全て本拠地で予定されている。レギュラーシーズン中の先発出場について指揮官は「今日(2軍で)スタメンで2打席に立って守備にも就いたのかな。頭で行けるかどうかは、明日以降(の状態を)見てになるでしょう」との見通しを示した

 まずは代打で出番に備えることが濃厚だが、それでも背番号9の復帰はチーム全体に好影響を生む。踏んできた場数と経験、そして卓越した打撃技術は勝利に欠かせない。一つも落とせない状況の中、価値ある一打と球場全体を沸かせる役割に期待が高まる。

 離脱中の12日にマツダスタジアムを訪れた際に秋山は「(体の)不具合が出て、気になるところがあった。ちょっと時間が必要になった。順位争いをしてる時期に抜けてしまって、申し訳ない」と胸中を明かしていた。

 ここまで41試合に出場し、打率・270、5本塁打、26打点。グラウンドに立てなかった思いを残り3試合で晴らす。目指すはチーム一丸でのCS進出。歓喜のフィナーレへ、秋山が追い風を吹かせる。

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