広島 辞任の佐々岡監督「みんなを優勝、CSにつれていけなかったことでお詫びした」
「広島0-3中日」(2日、マツダスタジアム)
広島は先発の森が5回無失点と好投したが、10試合連続登板となった森浦が六回に打たれ失点。
打線も先発根尾から柳とつなぐ継投の前にわずか3安打に封じ込まれ今季16度目の完封負けに終わった。広島・佐々岡真司監督は最終戦終了後のスピーチでファンに退任を報告した。
その後の囲み取材で先発森について「いろいろな課題はまだあると思いますけど、うまく緩急を使いながら5回を無失点に抑えて、しっかりとゲームをつくった。また来年先発ローテーションに入っていけるように頑張ってもらいたいなと思います」と期待した。
打線については「(根尾について)先発として初めてで、力でぐいぐいという。スライダーに手こずっているなという印象がありました」と振り返った。
CSの可能性もあった状況で辞任を申し入れた。
「今シーズン入る前から結果が残せないと…という気持ちで1年入りましたし。まずは優勝というところで、優勝を逃したとき…、ヤクルトが優勝を決めたときと決めていました」
選手、コーチに伝えたのは「言ったのは、今日新聞に出たということで。今日の試合前練習の前にみんな集まって報告しました」。
どんな言葉で伝えたのか「優勝を狙える戦力で戦って、自分の監督として力不足。みんなを優勝、CSにつれていけなかったということでおわびをして、辞任することを伝えました」。
最後は光るものが見えた。
「最後の声援もうれしかったですし、選手一人一人にも…。選手に向けた涙は流さなかったんだけど、涙腺が緩んだのかなと思います」
今季は66勝74敗3分けで5位。
監督通算3年で406試合178勝191敗27分け。勝率・482だった。