広島 マクブルーム帰国 来季ノルマ20本塁打90打点が最低限「もっと数字を」
広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が5日、広島を離れ帰国の途に就いた。来日1年目の今季は打率・272、17本塁打、74打点。球団では残留を基本線に今後、交渉する予定となっている。来季に向けて「ここにいるのであればもっと数字を出したい」と20本塁打、90打点を自らのノルマに課した。
マクブルームは来日1年目を振り返り、心残りを口にした。
「正直言ってベストではなかった。チームとしてプレーオフにも進めなかったというのもある。いいシーズンではなかったと思う」
今年はコロナ禍における国の入国制限もあり、来日が遅れ、開幕戦には間に合わなかった。それでも4番として打線を支え、128試合、打率・272、17本塁打、74打点。本塁打、打点はチームトップの成績を残したが、マクブルーム本人にとっては満足のいくものではなかった。
「来年もここにいるのであればもっと数字を出したい。(本塁打は)少なくとも20本は打ちたい。(打点は)さらに20打点を増やしたい。すべてをもっともっと残したい」
20本塁打、90打点を最低限のノルマに設定。それ以上の成績を残すことに意欲を示した。
もちろん、達成できる自信はある。1年間、日本の野球でプレーしたことで、傾向も取るべき対策も見えている。
「日本はフォークを打てるようにならないといけない。それが米国と比べて一番の違い。米国ではあまりフォークを投げる人がいない。シンカーとかツーシームとかスライダーとかが多い。(フォークに)合わせることができれば成績を残せると思う」
日本特有の勝負球であるフォークをどう攻略するか。そこに好成績へのカギがあるという。
帰国後、すぐに来季へ向けて動き始める。
「オフは長くしたくない。10月はオフにするが、スローイングは続けるし、打撃は11月から始めるつもりだ」
飛躍の2年目へ、休んでなどいられない。日本の投手を攻略するために、やってみたいトレーニングはもう頭の中にぎっしりある。
助っ人のモチベーションはカープファンにある。
「野球人生の中で一番楽しかった。素晴らしいファンの前でプレーができた1年だった」
素晴らしいファン。その期待に応える一打を来季こそ披露してみせる。
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