カープ育成強化に着手 来季から2軍のアマ交流戦を大幅増へ 球団首脳に危機感
広島が育成強化のために、来季からアマチュアとの2軍交流戦を大幅に増やすことが、5日、分かった。
4年連続Bクラスと低迷したチームの再建に球団の動きは速かった。強化ポイントの一つに育成を挙げ、2軍の試合数増加に着手した。
今季2軍は相手球団のコロナ陽性の影響で10試合が中止になった。影響で2軍戦はリーグ最少の106試合にとどまった。
球団首脳は「若い選手は試合の中でこそ成長する。ウエスタン・リーグ以外にも試合数を確保しなければ育つものも育たない」と危機感を口にした。
実戦機会増やす
ウエスタン・リーグは5球団で形成している。そのため1球団は試合のないチームができる。関西圏なら独立リーグや近隣大学との交流戦が可能だが、広島は対戦相手が限られる。そこで、例えば中日戦の名古屋遠征に合わせてトヨタ自動車など社会人の強豪と試合を組むことで、実戦の場を確保しようというものだ。これによって育成選手の出場機会も増える。
球団の動きは速い。この日から由宇でJR西日本と2連戦を組んだ。すでに育成・坂田をナックルボーラーとして成長させるためにOBのフェルナンデスを臨時コーチとして招へいも発表。“育成のカープ”再建へ動き出した。