広島・新井新監督 復活の背番号「25」サプライズお披露目 新ユニ発表会見に“乱入”
広島は15日、新井貴浩新監督(45)の背番号が「25」に決定したと発表した。現役時代に長くつけ、愛着がある番号だ。この日は新ユニホームの発表会見にサプライズで登場し、監督として初めてユニホーム姿を披露。苦しい思い出もうれしい思い出も、全てが詰まった背番号で指揮官として歩みを進める。4面にもカープ記事
誰もが驚かされた。新ユニホームのお披露目会見。質疑応答が終わり九里、栗林、森下、坂倉が撮影時間に入っていたときだ。部屋のドアが静かに開く。新井新監督が背番号「25」のユニホームで“乱入”した。
発表記者会見に合わせたサプライズ演出だった。九里らはあっけにとられた表情。してやったりの新指揮官は、輪の中心に足を運ぶと「一緒に(写真を)撮ろう」と声を掛けフラッシュを浴びた。
「かっこいいですね。前のユニホームの伝統を残しつつ、色が深みを増している」
新井新監督は14年ぶりに変わるユニホームについてこう話した。最後は4人に「よし、頑張ろう」と声を掛け会見を締めくくった。
注目の背番号は「25」に決定。球団が提案したという。鈴木球団本部長は「今は1番を付けている監督(日本ハム・新庄監督)もいる。25番の方がファンの方も喜んでもらえるのでは」と説明した。
25番は1999年の入団当初から長く付けた愛着ある番号だ。8年ぶりに古巣復帰した2015年は28番を背負ったが、スタンドに目をやると背番号「25」のユニホームを着用した鯉党が目に留まった。そういったファンの思いも後押しとなり、翌年から再び25番を背負った。
指揮官として、再び袖を通すことになった思い入れのある番号。新井新監督は「自分がどうより、ファンの方がどう思ってくれるのかなと。喜んでくれるのであればうれしい」と前を向いた。
マツダスタジアムを訪れるのは12日の就任会見以来となる。秋季練習には参加せず、球場内で数名の選手と会話をしたという。取材を受けている際には上本や森下、小園があいさつに訪れ、笑顔でがっちりと握手を交わす場面もあった。
スケジュールの都合上、マツダスタジアムを訪れる日程は未定だ。「早くみんなに会いたいし、見たいという気持ちがあります」。11月に予定している秋季キャンプ参加も今後調整していく。
「ユニホームを着ると、まだ始まっていないけどグッと引き締まる思いですね」
新井新監督は力を込めた。背番号「25」とともにチームの新たな歴史を刻んでいく。