広島の来季２軍打撃兼走塁コーチに就任する福地寿樹氏（４６）が２８日、マツダスタジアムで就任会見に臨んだ。

　「新井監督から若手の育成とチームの底上げに力を貸してくださいという連絡がありました。久しぶりの赤いユニホームなので本当にワクワクしています」

　２１年まではヤクルトのコーチを務めていた。

　「選手の能力は高い。ポテンシャルの高い選手が多い。楽しみなチームだなと思っていました」

　期待されるのは機動力野球の復活。

　「伝統である機動力というのは先輩方が築き上げてきた。チームカラーはこれから先も引き継いでいくもの。盗塁は数だけではない。今年に関してはスタートが切れなかった。原因は必ずある。追求していきたい」

　福地氏は杵島商から１９９３年のドラフト４位で広島入り。俊足と内外野を守れるユーティリティープレーヤーとして活躍。

　２００６年にトレードで西武へ移籍。外野手に専任してレギュラーを獲得した。

　０８年に石井一久のＦＡ移籍に伴う人的補償でヤクルトへ移籍。その年、４２盗塁でタイトルを獲得。０９年も２年連続で盗塁王に輝いた。１２年に現役引退。１３年から昨季までヤクルトでコーチを歴任した。

　通算１００９試合に出場し、打率・２７２、２０本塁打、１８４打点、２５１盗塁。