カープ森下 開幕は間に合う!右肘手術終えて再始動「そこまで焦る必要もない」

 右肘の手術を受けた広島の森下暢仁投手(25)が1日、マツダスタジアムを訪れ、来季開幕へ照準を合わせ準備していく考えを明かした。10月26日に群馬県館林市内の病院で「右肘関節鏡視下骨棘(こっきょく)切除・右肘関節内滑膜切除」の手術を受けた。順調にリハビリが進めば、開幕には十分間に合う見通し。焦ることなく着実に復活への道を歩む。

 前だけを見ていた。マツダスタジアムを訪れた森下は、自らが進むべき道を言葉に変えた。10月中の右肘手術は、来季以降を見据えての決断。今後はリハビリをしながら、じっくりと復帰への階段を上る構えだ。

 「早いうちにしたのは、そういう(開幕に合わせる)のもある。来シーズンに合わせるんだったら、そこまで焦る必要もないと思いますし、そこは自分の準備次第だと思う」

 10月26日に群馬県館林市内の病院で「右肘関節鏡視下骨棘切除・右肘関節内滑膜切除」の手術を受けた。手術は初めての経験。それでも「特にそんなに深く考えていなかった」と、気持ちの切り替えはそう難しくなかったという。

 「野球をやっている以上、こういうことはある。抵抗はなかった。手術をすると決めてからは気持ち的には余裕がありました」

 いわゆる肘のクリーニング手術を受けた選手はチーム内にもいる。20年9月に自身と同様の手術を受けた大瀬良は、翌年21年に開幕投手を務め、10勝を挙げた。今後の野球人生を見据え、現段階で右肘の痛みなど不安を取り除き、万全の状態を取り戻すことが最善だと判断した。

 「積み重ねだと思うので、リハビリをしっかりやりたい。体をつくっていくことを考えたい」

 7日にも抜糸をしてその後、リハビリを開始。並行して体作りにも力を注ぐ。投球練習再開へ向けて動き出すのは年明けからをイメージする。順調にメニューをこなせば、来春キャンプや開幕には十分間に合う見通しだ。

 今季は27試合に登板しチーム最多の10勝(8敗)を記録。投球回数の178回2/3はリーグ最多だった。新井新監督が指揮を執り、巻き返しを目指すチームにとって森下の活躍は不可欠だ。

 「何カ月先になって、自分がプラスになったなと思えるようにしたい」

 焦らず、じっくり自分自身と向き合う。

 ◆森下の経過 シーズン最終登板は9月29日のヤクルト戦(マツダ)。5回2/3を6安打2失点と好投も、自己最多の11勝目はならなかった。10月4日には11月の強化試合に臨む侍ジャパンに選出。球団広報を通じて「選んでいただき光栄です」とコメントした。同10日から始まった秋季練習に参加。同19日に右肘痛のため侍ジャパン辞退が発表され、同26日に群馬県館林市内の病院で右肘の手術を受けた。

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