秋山 初参加の湯布院でカープファミリーの絆強める「いろんな共有できると思う」
広島の湯布院リハビリキャンプが17日、大分県由布市で始まり、この日は11選手が参加した。初参加となった秋山翔吾外野手(34)はチームメートである“家族”と積極的にコミュニケーションを図る構えだ。来季がカープ2年目。さらに親睦を深めて来季も一丸で戦い抜いていく。
初めてのリハビリキャンプ参加だ。秋山は温泉につかったりするなど、リラックスした時間を過ごした。シーズンの疲れを癒やす目的で始まり、今年は3年ぶりの開催。充実感いっぱいだった。
「シーズン中の結果とかすぐに求める時期ではないので(自分にとって)何かヒントになることが得られれば良いし、僕も伝えられたら。球場で会っただけでは時間が足りないから薄いことになりがち。何が必要か会話の中にヒントがあれば」
17~21日までを過ごす。コロナ禍もあり、食事の時間を含めチームメートと多くの時間を共にするのは久しぶりだ。18日に合流の菊池涼を含め、計12人が集まり、投手と野手の垣根なく話し合うことができる時間。絆を強め来季へつなげる構えだ。
新井新監督が、秋季キャンプ合流初日にチームを「家族」と表現し訓示した。その言葉を受けて、日南は活気にあふれ、若鯉たちはより一層力が入っている。秋山自身も「あそこにいなかった、僕たちのような年齢の選手もやる気というか、一つの言葉で刺激を受けてレギュラーを取るとか1軍でやりたいという思いが強くなっていると思う」と力を込めた。
途中加入した今季は44試合で打率・265、5本塁打、26打点。8月と9月には2度の離脱があった。10月下旬に、広島市内の病院でその要因となっていた扁桃(へんとう)の摘出手術を受けた。約1カ月が経過し、回復は順調に進んだ。現在は食事や運動の制限もない。
今オフはまず体を鍛え、整える期間にする。入院していた影響で減った体重を戻すことにも、時間を充てる。「少しずつ、じっくりと強度を上げながらというところ。しっかり踏み固めて、それを積んでいくようなオフにしたい」。来年の春季キャンプは問題なく参加できる見通しだ。
「シーズン中とは違った時間の使い方になる。いろんな共有ができると思うので、良い機会かなと思います」
貴重な5日間。湯布院で、結束はさらに強くなる。