広島・遠藤よ、高めの直球生かせ 悩める右腕に新井監督の金言 ラスト3球リクエスト

 ブルペンで投球練習する遠藤
 ブルペンでの投球練習を終えた遠藤と話をする新井監督
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 「広島秋季キャンプ」(18日、日南)

 広島の遠藤淳志投手(23)が18日、新井新監督から授かった金言を生かしレベルアップを誓った。ブルペンでの投球練習後、新指揮官から高めの直球に合格点をもらった。低めを意識し過ぎるあまり、時には窮屈になることがあった投球を見直し、強く右腕を振り抜く考えだ。

 ブルペンでラスト3球となったところで、新井監督からリクエストが入った。その言葉にうなずいた遠藤は高めを狙って、ストレートを3球投じた。威力は十分。乾いたミットの捕球音が室内に響く中、新指揮官は納得の表情を浮かべた。

 「解説とか外から見て、高めの真っすぐで大きいの打たれたことないよな?って言われたとき確かにそうだなと。やっぱり真っすぐは自信を持って投げていいと思いました」

 投球練習後も遠藤は新指揮官の言葉に耳を傾けた。低めを意識して腕を振ってきただけに、その言葉にハッとさせられた。「ちょっと楽になった」。思い切り腕を振り抜くという原点に立ち返った。

 新井新監督は助言の狙いをこう明かす。「理想を求め過ぎると自分の良さが消えてしまう。そうじゃないよと。お前の真っすぐは高めに行っても強い。打者は嫌だよ、と伝えました」

 球持ちがよく、スピンの効いた直球が遠藤の最大の魅力。新指揮官は長所を生かし飛躍への階段を上ってほしいと願う。

 今季は4勝7敗、防御率3・59で終えた。今秋は来季へつながる土台作りをテーマにしており「高めに浮いた真っすぐでもファウルを取れるぐらい、自信を持った真っすぐを腕を振って投げたい」。金言と目指す方向性を新井監督から授かった遠藤は、そう前を向いて力を込めた。

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