カープ栗林 ノースローしま宣言 今オフは休まず投げて平均球速アップじゃ
広島の栗林良吏投手(26)が26日、今オフはノースロー期間を設けることなく調整することを明かした。昨年12月はキャッチボールをしていなかったが、今年は継続してボールを握る予定。来季に向けてのテーマは平均球速のアップで、遠投なども行い、体づくりに励んでいく。
飽くなき向上心がある。栗林は今オフ、昨年と違う過ごし方で成長を目指す。「ここからここまで投げないという時期は、もう作らない」。キャッチボールや遠投などを継続して、来春に備える構え。昨年との疲労度の違いが、ノースロー調整を行わない要因だ。
新人だった昨年は、東京五輪出場やシーズン最終戦が11月1日と長丁場だったため、疲労回復を最優先した。オフに入ってからも「12月は全くキャッチボールをしていない」と、投げ始めは今年1月に入ってから。コンディションを整えることに主眼を置いた。
31セーブを記録した今季は48試合に登板。それでも「シーズンが終わっても投げられる感じ」。初参加の秋季キャンプでは、ブルペンにも入った。「体も使いながら、強く投げられる体をしっかり作らないといけない」。肉体強化に加えて技術練習にも力を入れる。
オフ期間の鍛錬で、目指すのは平均球速のアップだ。「(平均球速が)僕は150キロに満たない。平均球速を上げることで中日のマルティネスとかいいクローザーにつながるのかなと思う」。フォークを生かし、カーブで緩急を付けられるのも直球に威力があってこそ。最大の武器をさらに磨く。
「そんなに疲れていないのに休んでも成長はない」。新たな試みにより、守護神はもっと大きな投手になる。