カープ松山 決意の減量でスタメン奪取 代打要員は「正直、早い」目指すチーム打点王
広島の松山竜平外野手(37)が5日、マツダスタジアムでの自主トレ後に、来季へ向けスタメン奪取とチーム打点王を目標に掲げた。打撃力はチーム屈指。高い技術で定位置を勝ち取り、勝利に導く一打を放ち続けていく構えだ。(2面にもカープ記事)
強い思いが松山を突き動かしている。38歳となる来季の目標は明確だ。定位置奪取と誰よりも打点を稼ぐこと。高い打撃力は折り紙付き。そのバットでチームに白星をもたらしていく。
「代打での出場というのは正直、早いと思う。スタート(スタメン)から出て、もっとたくさん打席に立ちたい。打点もチームで一番多く挙げられるように頑張りたい。とにかく勝ちたいんです」
有言実行へ充実した毎日を過ごす。この日はマツダスタジアムで筋力トレーニングやランニングなどで汗を流した。力を入れるのは昨オフと同様の減量による肉体改造。現在の体重は96キロで6キロ減の90キロを目指す。
「ここから絞っていきます。(減量をしたことで今年は)動けていたし、足も動いていた。良い感触があった。継続してやりたい」
一般的に減量すればパワーも落ちると言われているが「飛距離は落ちていない」とキッパリ。食事制限や酒量を減らすなど、生活面も改善して作り上げた体はメリットしか感じなかった。
今季の悔しさを力に変えるオフでもある。開幕を「4番」で迎えながら先発出場は27試合。シーズンが進むにつれ、代打での出場が主体になった。
途中出場で勝負強い打撃を見せたものの「悔しいしかない。スタメン機会が減っているので、来年はやり返してやろうという気持ち。体はまだまだ全然、元気だし、まだまだやれる」と力を込めた。
1学年上の長野が巨人へ移籍し、同学年の白浜は今季限りで現役を引退した。チーム最年長として来季を迎える。来年1月には実家がある鹿児島で自主トレを行う予定で、林に加え曽根と田村が新たに加わる。「アドバイスができたらと思うし、負けないように」。若手からの刺激にも燃えるものがある。
「外野でも一塁でも、とにかくしっかり動けて、しっかり打てればチャンスは巡ってくる。キャンプから動けるところをアピールしていきたい」。ベテランは力強く決意表明した。