広島・鈴木本部長が明かす初めての現役ドラフト「だいたい順位付けしていたから」
日本野球機構(NPB)は9日、出場機会に恵まれない選手の救済を目指した現役ドラフトを行い、移籍が決まった選手を発表した。
初の試みについて広島の鈴木清明球団本部長は「スムーズには全部できた。実際の中身がどうこうはこれから来年にかけてその選手が活躍するか、編成がどう思うか、話し合って改善点があるのか。今後、選手会と話し合っていく」と説明した。
オンラインで行われ、1巡目は20分ほどで終わり2巡目を含めると40分ほどの時間がかかったという。実際には2巡目の指名はなかった。
「2巡目を希望する球団は希望して、その中で希望した球団が降りた球団の中にほしい選手がいたとなれば、その時点で降りられるから。そしたら最終的にはなくなった」
広島は巨人の戸根を指名した。これについては「左でうちはそんなに豊富じゃないし、左1枚いればいいかなというところ。だいたい順位付けしていたから。その順位の上の方をほかの球団が指名すれば、順位巡にということだったから」
事前に得たリストから順位を付け、指名していったと話した。
広島からは正随が楽天に移籍することになった。
「ウチの右の外野という部分ではなかなか出番が少ないかなと。それであれば、もしかしたらどっかが希望すれば、チャンスはうちにいるよりもあるかなという感じはあった」
現役ドラフトを終えて、その評価について問われると「選手が1年間、使われるのか使われないのか。戦力外になるのか。これから」と保留した。
開催時期がドラフトが終了し、各球団の補強にメドが付いた12月となったことについては「難しいところ。シーズン中という話もあったし、3月という話もあった。翌年度の契約を結んで戦力として考えている選手の中から出すという前提で12月と決まっていった。難しい。来年、検証すると思う。選手会でも事務折衝でも話が出ると思う」と今後の課題とした。