広島・宇草孔基外野手（２５）が９日、今月上旬に行ったメンタルトレーニングを来季の飛躍につなげることを誓った。メンタルトレーニング会社が主催の静岡県での「メディテーションヨガ」という合宿でＤｅＮＡ・神里や、現役のＪリーガーらと交流。好調時のメンタルについて考えを会得した。新たな発見も武器に外野手争いに挑む。

　知らない世界を肌で感じられた。宇草はマツダスタジアムで取材に応じ、株式会社ＷＩＮＺＯＮＥが主催する「メディテーションヨガ」の合宿にチームメートの森、林らと参加。静岡県で３日間を過ごし、新たな発見を手にした。

　メンタルトレーニングを提供する同社。合宿ではヨガなどで体と心のバランスを整えるメニューを実践した。

　合宿で最も学んだのは、好調時の気持ちの持ち方。「いい時の気持ち、体（の状態）を続ける。余計なことを考えないことが大事だと感じた」と新たなメソッドをプレーに生かす考えを示した。

　現地ではＪ２甲府のＧＫ・小泉勇人、ＤｅＮＡ・神里とも交流。「初めてお会いしました。神里さんでもそこまで考えているんだなと思いました」と多くの刺激をもらった。

　プロ入り後はコロナ禍の影響で、広島県外に足を運び、異なる分野の人たちと交流する機会がほとんどなかった。それだけに「野球以外の人と会うことで視野が広がった」と充実感を漂わせた。

　今季は４５試合の出場で打率・２０５、１本塁打、６打点。１軍に定着できなかった。西川、秋山、野間ら実績ある選手がそろう外野陣では、何とか割って入りたい立場。貴重な機会で会得した考え方を、飛躍への一助にする。（向　亮祐）

　◆メディテーションヨガ　瞑想（めいそう）を中心に行うヨガ。簡単なポーズで体をほぐしてから、呼吸で内面の感覚に目を向けて瞑想を深める。瞑想によって心が静まり、心身への癒やし以外に生活や仕事の面で、気付きが生まれる効果があると言われている。