カープ新井監督 2000安打は「通過点」 節目射程圏の秋山&菊池にエール

野球教室終了後、巨人の阿部コーチ(左奥)らと共に記念写真に納まる新井監督(撮影・高部洋祐)
2回、ファーストを守る新井監督。手前は投手の黒田氏
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 広島・新井貴浩監督(45)が10日、沖縄県那覇市で行われた「名球会オールスター戦」に参加し、名球会の先輩として秋山翔吾外野手(34)と菊池涼介内野手(32)の通算2000安打達成を「通過点にしてほしい」とエールを送った。2人とも名球会入りは射程圏。安打を重ね、主力にふさわしい活躍にも期待を寄せた。

 金字塔を打ち立てた者しか味わえない空間がある。そこに身を置くことが財産になると身をもって感じている。新井監督は秋山、菊池の通算2000安打達成について自身の見解を示した。「(2000安打を)目指せ、ではなくてね。普通に通過点」と現役生活の集大成ではなく、1ページにしてほしいと要望した。

 今季終了時で秋山は日米通算1517安打であと483本、菊池は1477安打で残り523本。1シーズンに換算すれば毎年150安打ずつ重ねていけば、あと4年で到達できる。体の状態を整えてケガさえなければ十分射程圏だ。「それぐらいやってもらわないと困る」と力強く言い切ったのも期待の表れ。コンスタントに快音を響かせ、主力級の活躍を続ける姿を求めた。

 自身は2016年に2000安打を達成した。ドラフト6位以下の大卒選手では、プロ野球史上初の偉業達成となった。もちろん、秋山や菊池だけでなく、若鯉にも発奮を促す。「目標や志は高ければ高い方がいい。今からの若手も、目標や志は高く持ってもらいたい」。大きな夢を抱いてプレーする選手が増えれば、結果としてチーム力向上にもつながる。

 この日のオールスター戦では「4番・一塁」でフル出場。バットのヘッドを投手側に傾けて打ちに行く現役時代さながらのフォームで詰めかけたファンを喜ばせた。初回に先制の左犠飛を放ったが、計3打数無安打。先発した黒田博樹氏は2回無安打無失点で「黒田さんは準備万端、さすがです。私は“準備不足万端”で来ました」と独特の言い回しで笑いを誘った。

 とはいえ、マウンドに黒田氏がいて自分が一塁を守る光景には、自然とかつての記憶がよみがえってくる。現役時代、互いに火花を散らした投手とも対戦し「(各選手)やっぱり面影というか、フォームは変わらないので懐かしかった」と新井監督。「偉大な先輩がたくさんおられる。楽しい場所であり、勉強できる場所」。初心を思い返す特別な一日となった。

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