カープ床田 新井鯉のエースへ「柱になる」先発左腕最年長27歳「引っ張る」
広島の床田寛樹投手(27)が14日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、1700万増の5000万円でサインした。今季は8月に右足骨折で離脱したが、自己最多の8勝を挙げ、防御率2・84。来季は大瀬良、九里、森下に並ぶ4本柱としてチームを支え、2桁勝利、規定投球回到達、防御率2点台を目指すと意気込んだ。(金額は推定)
言葉に端々に自覚がにじんだ。先発左腕ではチーム最年長の27歳。結果でけん引していかなければならない立場になっている。床田は力を込めた。来季は先発4本柱の一人となり、白星を導く決意だ。
「僕自身、左(の先発投手の中)で一番年上。左投手を引っ張るというのは変わらない。3本柱と最初に言われていたが、そこについていけたらと思います」
今季、チームは大瀬良、九里、森下の3本柱を中心に開幕。床田も右腕3人衆に負けじと安定した投球を続けた。例年、状態が下降線をたどっていた6月以降も水分の摂取方法などに工夫を凝らすことで調子の波を小さくしてきた。
8月に「右足関節骨折」で離脱するまで17試合に登板。勝ち星は自己最多の8勝で防御率は2・84だった。1試合平均の投球回は森下を上回り、クオリティースタート(6回以上、自責点3以内)率も先発陣では最も良い成績だった。
4本柱の一角を担うために自身に課すのは2桁勝利、規定投球回到達、防御率2点台だ。「良い投手はそれくらいの成績を残している」。この日の契約更改交渉でも、球団からは「左」のエースではなく、チームのエースとしての活躍を期待された。
骨折した右足は着実に回復しており、ダッシュは8割の力でできるまでになった。強度を上げた練習日翌日の痛みもほぼない。
今月上旬には新井新監督から電話をもらい、春季キャンプへ向けて焦らずに調整してほしいと伝えられた。「2月1日からガッツリやろうと思わなくていいと言ってもらえた。でも、自分ものんびりするつもりもないですし、できるならしっかりやりたい」。順調なら開幕に間に合う見通しだ。
「今まで1年間ローテーションを守ったことがない。1年間ローテを回れるように、中心になれるように頑張りたい」。支柱となり、新生・新井カープを支える。