広島・新井監督 駒大OB会の励ます会で優勝誓う「苦労された監督の言葉はすごく染みる」

 広島・新井監督(左)を激励する駒沢大学野球部・太田終身名誉監督(中)、中畑OB会長(撮影・佐藤厚)
 駒沢大学野球部OB会中国支部からしゃもじを贈られた新井監督(右から2人目)
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 広島・新井貴浩監督(45)が17日、駒大OB会が主催する「励ます会」に出席し、母校初の偉業達成に意欲を示した。同大学出身者がNPBの監督を務めるのは新井監督で6人目。これまで、いずれの監督経験者も優勝にはたどり着けなかった。指揮官は高い次元で勝利と育成の両立を掲げ、反骨心を胸に来季に臨むと誓った。

 背負い切れないほどの期待を受けながら、新井監督は誓いを新たにした。恩師・太田誠終身名誉監督(86)の前での所信表明。金びょうぶの前に立ち「反骨心を持って来シーズン、戦っていきたいと思います」と力強く宣言すると、出席した約400人から大きな拍手が注がれた。

 駒大OBのNPB監督経験者は大矢明彦氏(元横浜)、石毛宏典氏(元オリックス)、中畑清氏(元DeNA)、森繁和氏(元中日)、野村謙二郎氏(元広島)。自身を入れて6人目となる。最高順位は大矢氏の2位で、優勝監督はまだ現れていない。新井監督は「なおさら頑張りたいよね」と駒大出身者として初の優勝監督を目指す意気込みを示した。

 この日出席した中畑氏からは「目いっぱい、お前の良さを発揮してセリーグを盛り上げて大暴れしてもらいたい」と激励された。

 DeNAは中畑氏の監督在任中、4年連続Bクラスだったが、今季は2位。野村氏もカープ3連覇の礎を築いた。「(DeNAは)中畑さんが起点となって強くなった。苦労された監督の言葉はすごく染みる。(野村)謙二郎さんも大学の先輩ですけど、苦しい時に監督をやられて。でもその後につながった」と、花が咲く前段階で種をまいた大先輩たちに敬意を表した。

 駒大らしさを問われると、誰かに貢献する気持ちを持つことだと語った指揮官。「勝つことと育成の両立は難しいと言われているけど、それを高い次元でできるように」と新井監督。母校の悲願成就にも腕をぶし、就任1年目の来季に挑む。(向 亮祐)

 ◆主な出席者 太田誠(駒大終身名誉監督)、中畑清(元DeNA監督)、大宮龍男(元日本ハム)、森繁和(元中日監督)、関川浩一(ソフトバンクコーディネーター)、大倉孝一(現駒大監督)=敬称略、順不同

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