カープ小園 母校で誓った打率3割 プロ5年目来季こそ「チームのために頑張ります」

 広島・小園海斗内野手(22)が18日、西宮市内の報徳学園グラウンドで行われた同校OB会主催の野球教室に参加。プロ5年目となる来季に向け、自身初の打率3割を目標に掲げた。今季は3安打以上を、チーム2位となる11度記録したものの、好不調の波が大きく打率・266に終わった。安定感をテーマに取り組む。

 子どもたちが見ている中、小園はティー打撃でお手本を示す。鋭いスイングに「うわぁ!」と驚きの声が上がった。

 高校時代、慣れ親しんだ母校のグラウンド。汗と泥にまみれたころを思い出しながら、来季への思いを口にした。

 「まずは試合に出られるように。そこだけを目指して、まず1年間。そこです」

 今季は8月にコロナ陽性で離脱した時期もあったが、レギュラーとして遊撃を守った。守備は安定感が増した一方で、打撃は開幕ダッシュに失敗。4月を終えて打率・157と苦しんだ。その後も好不調の波は大きく、5月の月間打率・360から6月は・231、7月は・310となかなか安定しなかった。だからこそ、まずはレギュラー確保の思いが口を突いた。

 本人は謙虚な姿勢を崩さないが、周囲の期待は違う。西川は自身の契約更改の席で「小園や坂倉がクリーンアップを打たないとチームは上にいけない」と奮起を促した。この日も金村義明氏ら先輩から「頑張ってくれよと言っていただいたので。ハイ、頑張ります」と緊張気味に答えていた。

 となれば、来季の目標もふさわしいものでないといけない。

 「3割はいけるように。チームのために頑張ります」

 決して夢物語ではない。昨季は初めてレギュラーを獲得して打率・298。あと1安打打っていれば3割だった。3安打以上は西川の13度に続く、チーム2位の11度。好不調の波を小さくできれば、十分に狙える。

 「投手によっても変わるので難しいですね。準備は大事なので、そこを怠らずに。研究もそうですし、いろいろ聞いたり見たりしてもっと考えていけたら。やるのは自分なので、そこは考えながら」

 1月からはヤクルト・山田、川端らの自主トレに参加。そこでも貪欲にヒントを求めていく。「聞けるところがあったら聞いて、言っていただける部分もあると思うんで」。来季で5年目、ひと皮むけた小園を見せる。

 ◆広島高卒選手の打率3割 規定打席到達者で最も早く打率3割に乗せた広島の高卒選手は前田智徳でプロ3年目の92年に・308をマーク。他には高橋慶彦が4年目の78年に・302だった。最近では鈴木誠也が4年目の16年に・335、坂倉が5年目の21年に・315。

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