広島・松田オーナー“新戦力”戸根&デビッドソンが鍵 新井監督には「選手の可能性追求」を
広島・松田元オーナー(71)が球団納めとなった24日、新井貴浩新監督(45)を迎える来季への展望を語った。投手では現役ドラフトで獲得した戸根千明投手(30)、野手では新外国人のマット・デビッドソン内野手(31)をキーパーソンに挙げ、指揮官には埋もれている戦力の発掘に期待した。
松田オーナーは新井新監督とともに訪れた地元自治体のあいさつ回りで周囲の盛り上がりを実感した。
「期待が大きいだけにダメだったときの反動が大きいかもしれない。がむしゃらにやってくれるはず。元気にやってくれればいい」
来季の戦力を見れば、投手陣は森下が右肘手術、床田が右足首骨折からの復活待ちと不安要素が残る。
「先発陣は心配している。中継ぎの数はそろってきた。競争して出てきてくれたら。戸根がキーパーソンになるかもしれない」
現役ドラフトで獲得した左腕は経験もあり、ブルペンに厚みを持たせる存在になるとみている。
攻撃陣はメジャー通算54本塁打の新外国人デビッドソン。今季はチーム打率はリーグトップながら、本塁打は4位の91本と長打力不足に泣いただけに大砲の加入は大きい。
「来年は2月1日のキャンプインから合流できる。日本野球に順応してくれれば」と新戦力の2人を投打のキーに挙げた。
指揮官には「新鮮な目で見て、選手の可能性を追求してもらいたい。自信をもたせてやってほしい」と持ち前のコミュニケーション能力で埋もれている戦力の発掘を期待した。
セ・リーグ3連覇から4年連続Bクラスと低迷が続く。危機感を覚えた総帥はドラフトでは将来のエース候補として斉藤(苫小牧中央)を1位指名。ここには黒田博樹アドバイザーを加えて英才教育を施す。
新井新監督の下、将来の黄金期へ向けて礎を築く。