広島・床田 GG賞獲る! 用具メーカー「ザナックス社」と契約 反応重視の小型グラブで

 来季から使用するザナックスの試合用グラブを手にする床田(提供写真)
 手前の水色が試合用、カラフルなモデルが練習用(提供写真)
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 広島・床田寛樹投手(27)が来季から野球用品メーカー・ザナックス社とアドバイザリー契約を結ぶことが25日、分かった。さっそくゴールデングラブ賞の初受賞を目標に掲げ、通常よりひと回り小さい練習用のグラブを発注。初の2桁勝利に加えて今季受賞した同僚・森下からの栄冠奪取を狙う。

 真新しい水色のグラブを手に、床田は野望を口にした。

 「守備には自信あるんで、ゴールデングラブ賞は取りたいですね」

 6年間、お世話になったアシックスから、来季はザナックスとアドバイザリー契約を結んだ。アシックスに不満があったわけではないという。

 「めっちゃいいと思って使わせてもらっていたんですけど、何かを変えようかなと。(プロ入り以来)成績的にもずっと良くなくて、変えてみようかなと思っていたときに(九里)亜蓮さんから言ってもらった」

 今季も前半戦だけで自己最多の8勝を挙げたが、8月3日・DeNA戦での、走塁途中に「右足関節骨折」を負って離脱。シーズン終了まで復帰はかなわなかった。そんな流れを変えたい思いが、ザナックスとの契約へとつながった。

 すでに来季の用具は手元に届いている。グラブにはこだわりを伝え、改良を加えてもらった。

 「最初もらったのがすごく大きかったので1、2センチ小さくしてほしいとお願いしました。小さい方が使いやすいので」

 クセが出ないように大きめのグラブを使う投手もいれば、守備重視で小さめのグラブを愛用する者もいる。床田は後者だ。

 「投手は9人目の野手と思っている。特に守備を重視したい。投手ゴロをさばくのはグラブより反射神経だと思うので。ちょっとでも軽い方が捕れないのを捕れたりする。長い分、捕れるものもあるかもしれないですけど、投げるときに当たる感じがイヤだった」

 守備重視の思いから、練習用のグラブにもこだわりが見られた。

 「ひと回りくらい小さいのをお願いしました。ちゃんと捕る。握り替えて投げる。本番だと早くしないと、と焦ってしまうので、練習で小さいグラブを使っておけば本番でもスムーズにできる」

 現在は骨折した右足首の状態を見ながら、慎重にトレーニングを続けている。初の2桁勝利、そしてゴールデングラブ賞へ新たな相棒と挑む。

 ◆広島投手のゴールデングラブ賞 ゴールデングラブ賞を受賞した歴代広島投手は4人。最多は前田健太の5度(10・12~15年)。他は北別府学(86年)、黒田博樹(05年)、森下暢仁(22年)の3人で1度ずつ受賞。

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