新井カープ【覇権奪回キーマン2】坂倉 捕手専念で目指すキャリアハイ
5年ぶりの優勝を目指す新生・新井カープ。投打の中心となった栗林良吏投手(26)と坂倉将吾捕手(24)への期待は膨らむばかりだ。そして大きな飛躍が期待されるのが2年目の末包昇大外野手(26)。右の大砲候補がレギュラーに定着できれば打線は厚みを増す。覇権奪回の鍵を握る3選手。今季の展望をお届けする。
◇ ◇
坂倉は捕手専任で今季に臨むことが決まっている。「とにかく競争して、まずは自分が頑張って。ライバルでありながらチームでもあると思う。共有できるところは共有して、僕も聞きたいところは聞いて、とにかくチームがいい方向にいくように」と共闘への思いを強くしながら決意をにじませた。
昨季はチーム唯一の全試合出場を果たして打率・288、自己最多の16本塁打で、自己最多に並ぶ68打点。中軸を担い、6月上旬からは21試合連続安打を記録。今や赤ヘル打線にとって、その打力は欠かせない。だが「全試合出た選手としては物足りないところもある。もっとできたと思っている」と飽くなき向上心を燃やした。
まだ若手という部類だが、チームの中心選手。会沢や大瀬良の背中こそ、自らが指針にするべき姿だ。「経験している人に色んな話を聞きたいし、学びたい」。長くプロで戦う先輩からの薫陶も受けながら、グラウンド内外でナインの先頭に立っていく構えだ。
今季の目標はキャリアハイ。捕手専念で自己最高成績を残すのは決して容易ではない。それでも「自分を奮い立たせるというか。もう一回、頑張れるように。無理なら無理で、しょうがない。それが自分の実力。ただ、そこを目指して頑張りたい」。強い自覚と責任感を胸に、さらなる高みを目指していく。
◇坂倉 将吾(さかくら・しょうご)1998年5月29日生まれ、24歳。千葉県出身。176センチ、88キロ。右投げ左打ち。捕手。酒々井ビッグアローズ(軟式)で野球を始め、酒々井中では八千代中央シニアに所属。3年春に全国大会優勝。日大三に進学し、2016年度ドラフト4位で広島に入団。17年9月23日・巨人戦でプロ初出場。同30日・DeNA戦でプロ初安打初打点。昨季は143試合に出場し打率.288、16本塁打、68打点。