カープ森下 新井監督は「みんなをまとめるのに長けている」「やる気にさせるのがうまい」

 広島・森下暢仁投手(25)が新春インタビューに応じ、昨年オフに受けた右肘手術からの復活にかける思いなどを明かした。就任1年目を迎える新井監督とのやりとりも告白。4年目のシーズンに向け、その心境を余すことなく語った。

  ◇  ◇

 -昨季はゴールデングラブ賞を初受賞、しかもデビュー以来、無失策が続いている。

 「フィールディングは自分の中でうまいと思ってますし…。1回エラーしたなという記憶あるんですけど、ヒットになってたというのがあって(笑)。ジャイアンツ戦(7月2日・マツダ)で八百板さんの打球で、あれ?ヒットなんだって助かったなと思いますけど(笑)」

 -昨年オフに右肘を手術した。違和感はいつごろから?

 「9月の終わりぐらいです。シーズン終盤、なんか肘が重くなるなあっていう感覚が出てきて、おかしくなりました。投げているときに痛みがありながら、重さがどんどんまひしているみたいな感じでした。しんどかったですね」

 -右肘手術はつらかったのでは?

 「普通というか、全然大丈夫です。どういう手術か分かっていないから心配されますけど、そんな大したことのない手術みたいな感じです。(右肘の内側を指さして)この辺を取っただけですよ。骨を取るために筋肉にトンネルを開けるみたいな。肘を工事してるみたいな感じです」

 -術後、初めて投げたときの感想は?

 「やっぱ楽しいが一番。投げられるという気持ちが一番ですかね。勝手に笑っちゃうというか」

 -肘が万全になれば、パフォーマンスは上がる?

 「そうですね。去年はこのボールを投げたいのにと思ったときに動かないという状況が多かった。思った通りのボールがいく試合ってなかなかなかった。きょうはボールがいってるのに打たれる。っていう試合もあったので」

 -開幕までのスケジュールは?

 「キャンプである程度投げられていたらいいんじゃないかなとは思います」

 -ブルペン入りは?

 「キャンプにいって投げられる環境だったり、自分の体と相談しながら徐々にブルペンという感じになると思います」

 -オープン戦は?

 「新井監督との話だと投げなくていいと、開幕に間に合わなくていいという感じだったので。自分は大丈夫なんですけど“体を治して開幕に間に合ったとしても離脱されるのが一番イヤだから”と言われたので」

 -気遣いがありがたい。

 「そうですね。自分と床田さんはそういうふうに言ってもらっています」

 -新井監督のイメージは?

 「みんなをまとめるのが得意というか、長(た)けている。やる気にさせるのがうまい人なのかなというイメージです。それプラス、チームの雰囲気作りもうまいんじゃないかなあって思います」

 -チームが明るくなった?

 「そうですね。やりやすい環境を作ってくれてるんじゃないかと思いますね」

 -昨年はウエートトレーニングを積極的に採り入れた。今年は?

 「強度をめちゃくちゃ上げるのではなく、回復もしないといけないので、体のケア、動きも出しながらできるトレーニングをしたいと思います」

 -整えるイメージ?

 「そうやると自然と筋肉ができてくるんじゃないかなと思って。筋肉痛が出たりして、しんどいときはほかの部分でストレッチをしながら動かすとかそういう動きをしていったらいいんじゃないかなと思ってます」

 -4年目になってトレーニング方法も自分なりに見えてくる?

 「どうしても筋肉がついた、よっしゃーって力だけで投げてしまうことが多くて負担が大きかったんじゃないかなと思うので」

 -昨季はシーズン完走から手術まで経験した。この経験をどう生かす?

 「積み重ねだと思うので、得た知識をうまく活用していきたいですね」

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