カープ坂倉 目指す捕手で3割打者 「イメージはマサタカ・ヨシダ」で打撃改造中
広島・坂倉将吾捕手(24)は6日、高知市東部野球場で遠藤淳志投手(23)、韮沢雄也内野手(21)と自主トレを開始。捕手に専念する今季に向けて『120試合出場、打率3割、20本塁打』を目標に掲げ、レッドソックスに移籍した吉田正尚を参考に打撃改造に取り組んでいることも明かした。
体を動かす坂倉の表情は明るかった。初めてリーダーとして遠藤、韮沢を引き連れての自主トレ。打撃練習では韮沢にアドバイスを送るシーンもあった。
新井監督の方針の下、今季は希望でもあった捕手に専念する。指揮官が期待し、自らも目指す“打てる捕手”へ高い目標を掲げた。
「120試合は出ないと規定打席に立てないと思う。捕手として規定ってなかなか難しいし、簡単なことじゃない。レギュラーの証し、そこは一つの目標にしていきたい」
もちろん、ただ出場するだけではない。打撃では2年ぶりの打率3割を目指す。
「最低でもっていう数字じゃないけど、3割、20発はね。何番打つかわからないですけど、打点もそれなりに稼がないと。打率は高いけど得点が少ないと言われるのがカープなので。そこは僕らがやらないといけない。出る人の責任だと思って、しっかりやりたい」
守備の負担が多いポジション。捕手として100試合以上出場し、打率3割を記録すれば21年の西武・森友哉以来、球団では1996年の西山秀二(現中日コーチ)以来の偉業となる。
坂倉は21年に打率・315を記録しているが、捕手としては53試合の出場だった。今季の目標に捕手としてのキャリアハイの数字を並べたところに、主力選手としての自覚を感じさせた。
言葉だけではない。実現に向けての打撃改造にも取り組み始めている。
「イメージはマサタカ・ヨシダ」
通算打率・327という驚異的なバットコントロールを武器に、オリックスからレッドソックスへ移籍した吉田の名前を挙げた。
「構えからトップの硬さを感じてきてたので。そこの柔らかさとなおかつ強さ、を出していけるようなイメージではいます」
打撃練習では構えからゆったりとバットを引き、力強いスイングを繰り返した。
24日まで続けるという自主トレでは捕手としての守備練習にも多くの時間を割く。まずは会沢から正捕手の座を奪い取るところからスタートする。
その先にあるのはもちろんチームの優勝。
「ビールかけとハワイに行くのが目標」
新打法を武器に“打てる捕手”が5年ぶりの悲願へ導く。