カープ菊池 機動力野球復活へ〝走大将〟宣言 「僕がしっかり見せて引っ張っていく」

 笑顔を見せる菊池(撮影・佐々木彰尚)
 羽月(右)にアドバイスをする菊池。後方は矢野(撮影・佐々木彰尚)
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 広島の菊池涼介内野手(32)が9日、静岡市の清水庵原球場で自主トレを公開し、巻き返しを狙うチームの先頭に立つと誓った。新井監督の下、機動力野球復活を目指すチームで走塁面での貢献に強い意欲を示すとともに、攻守でもけん引すると意気込んだ。プロ12年目も強い決意でグラウンドに立つ。

 温かい日差しを浴びながら菊池はハツラツと動いた。ノックでは軽快に足を動かして軽やかに捕球。打撃練習では鋭いスイングで力強い打球を飛ばした。8日から始まった羽月、矢野、阪神・熊谷との合同自主トレ。充実した時間が過ぎていった。

 今季から新井監督が指揮を執る。新指揮官は機動力野球の復活をテーマに掲げる。菊池はその先頭を走る覚悟を言葉に変えた。

 「毎年走る準備はしてきた。それにプラスアルファ、もっと走れるように。本当に僕が一番、野手でやんなきゃいけない。僕がしっかり見せていくというか、引っ張っていかないといけない」

 昨季のチーム盗塁数は12球団最少の26個。企図数55もリーグ最下位だった。菊池は主に2番を打つなど、チーム事情もあって2盗塁だった。自己最多は14年の23盗塁。相手のスキを見逃さない積極的な走塁を含め、グラウンドを縦横無尽に走り得点力増の一翼を担う決意だ。

 24日まで続く合同自主トレは例年以上に走ることに注力する。「監督からの注文は本当に走ってきてくれということ。(春季キャンプは)長い距離もそうだけど、盗塁とか、短い距離も注文がたぶんあると思う」。走力増の土台をつくるため妥協はしない。

 バットでは通算1477安打で通算2000安打まで残り523本。新井監督からは昨年12月、節目達成について「通過点にしてほしい」とエールを送られている。

 「それだけやってくれよ、頼むぞ、っていうふうに受け取っている」と背番号33。守備では昨季セ・リーグ最長記録に並ぶ10年連続のゴールデングラブ賞を受賞した。攻守両面でも存在感を示す構えだ。

 今季の目標を問われると即答した。

 「チームがやっぱり勝つこと。監督も勝つというフレーズを毎回言っていますけど、ほんとに一丸になれるように。つなぎ役というか、しっかり伝えていくことが一番の仕事になる。監督から言われたこと、注文があったことを練習でも試合でも遂行できるように、自分がまず理解してやっていきたい」

 V奪還へ、チームの先頭を走り、まとめていく。

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