カープ小林 右肘を疲労骨折していた 昨年6月故障も完治「1日でも早く実戦復帰」
広島の小林樹斗投手(20)が17日、廿日市市の大野練習場であった合同自主トレに初参加し、昨年に右肘を疲労骨折していたことを明かした。1月上旬の検査では完治したと告げられている。既に立ち投げながらブルペンでの投球練習も再開しており、回復は順調。今季中の1軍復帰を目指し歩みを進めていく。
小林の表情は明るかった。キャッチボールでは指に掛かった球を投げ、ノックでも軽快な送球を見せた。「肘を疲労骨折していました」。昨年故障した右肘は順調に回復。復帰へ向け視界は良好だ。
アクシデントは昨年6月4日のウエスタン・阪神戦だった。四回、フォークを投げた直後に右肘に「激痛が走った」。投球練習をしたものの続投は不可能と判断し緊急降板した。
疲労骨折後、公式球より軽いテニスボールを投げ始めたのは8月だった。地道なリハビリにも前だけを向き、過ごしてきた。
「ケガをする前よりいい投球ができるようにと思って過ごしてきました」
右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指す岡田に刺激を受け、夏場には2軍再調整となっていた大瀬良に調整方法などを聞いた。肩周辺の柔軟性や投球時の肘の高さなどを見直せたことも復帰後の投球につながると信じている。
この日はキャッチボールのみだったが、既に立ち投げでのブルペン投球を再開しているという。春季キャンプでは対打者への投球を見据えている。
「感覚的には悪くない。1日でも早く実戦復帰できるようにと思ってやっています」
伸びのある直球を再び1軍で投じるために、20歳の若鯉は決意を新たにグラウンドに立つ。