カープ森“山岡式投法”で開幕ローテ獲る 合同自主トレで学んだ「おなかで投げろ」

 広島・森翔平投手(25)が25日、“山岡式投法”で開幕ローテ入りを目指すことを明かした。年明けにオリックス・山岡らも汗を流す、東広島市のトレーニング施設で自主トレを実施。右腕から「おなかで投げる」意識の重要性を学び、自身の投球にも還元していく考えだ。オフの収穫を2年目の飛躍につなげる。

 新しい発見に満ちた期間が成長を後押しする。森は年明けから約2週間、社会人時代から通う東広島市の「Mac’s Trainer Room」で自主トレを行った。オリックス・山岡や杉本、ソフトバンク・松本も訪れるトレーニング施設。今回は山岡と汗を流す時間に恵まれ、「勉強することばかりだった」と充実の日々を振り返った。

 一番の学びは投球時、腕を振る際に“おなかを使う”という意識。「山岡さんもそれをおっしゃっていて、キャッチボールも遠投も全部、おなかで投げるという意識でやられていた。そこもやっていかないと、イニングも増えないし、上(1軍)では投げられないなと感じました」と明かす。

 “おなかで投げる”という表現を「(おなかの力が)抜けてしまうとリリースが弱くなる。(力が)入った状態のままリリースで腕が振れるように、最後まで(おなかの力が)抜けないイメージ」と具体的にかみ砕く。

 腕に頼って球に力を伝えていた、自身の傾向を見つめ直す契機にもなった。捕手方向に100%の力を伝えるため、肝になるのがおなかの意識。「手先で勝負してしまう部分がある。そこは違うなと。捕手に(力を)100%伝えられるように、と山岡さんとも確かめていました。まだ自分は60%ぐらい。100%で出せるように」と、おなかへの意識を高めていく。

 昨季は8試合で1勝0敗。プロ初先発した9月7日・中日戦で初勝利を挙げた。昨秋キャンプでの紅白戦には2試合に登板。計5回無安打8奪三振無失点と“完全投球”を披露し、新井監督から春季キャンプ1軍スタートの内定をもらうほどのアピールに成功した。

 この日はマツダスタジアムに隣接する、屋内練習場で自主トレを実施。「まずはそこ(開幕ローテ)を狙えるように。あまり数字とかは考えていない。今できることに最善を尽くしてやっていきたい」と意気込む。どっしり腹を据えて、2年目に挑む。

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