カープ大瀬良 新井監督を男にする 開幕投手こだわらず1年間ローテ「守りたい」
広島・大瀬良大地投手(31)は31日、キャンプ地の宮崎県日南市に入り、新井貴浩監督(46)を「男にしたい」と優勝を誓った。指名されれば、黒田博樹以来、球団3人目となる5年連続での開幕投手となるが「こだわらない」としながらも「良い準備ができて、指名してもらえればすごくありがたい」と話した。
自身10度目のキャンプ。大瀬良の表情はおだやかだ。キャンプインを前日に控え、ここまでの調整が順調に来ている証明だった。
指揮を執るのは新井監督。ミーティングで発せられた一つ一つの言葉に、ワクワクする思いが体の内側からあふれ出した。
「男にしたいなという思いでいます。しっかりと優勝、日本一に向けて、その絵を浮かべながらみんなと戦っていきたい」
熱い言葉には、選手会長として、エースとしての決意がみなぎっている。5年ぶりの優勝へ。その一点に照準を合わせる。これまでこだわってきた開幕投手についても「1年間ローテーションを守りたいのが1番」と、優勝のために、フルシーズンでの活躍を目標に掲げた。
とはいえ、指名されれば5年連続5度目となる栄誉。球団では黒田博樹以来、3人目の偉業となる。大役を授かれば、全力で勝ちにいくつもりだ。
「1番手、開幕投手としていってくれ、という話であれば、その中でやらせていただいて、1年間ローテーションを守ることができれば、それはそれですごく栄誉のあること」
8勝に終わった昨季と同じ轍(てつ)は踏まない。1カ月しっかり準備をして、フル回転できる強靱(きょうじん)な肉体を作り上げる。その先に栄誉も歓喜も付いてくる。