カープ遠藤『高めの直球』威力十分 秋山&磯村が苦戦!新井監督の助言生きた
「広島春季キャンプ」(3日、日南)
広島・遠藤淳志投手(23)が3日、フリー打撃に登板し、秋山、磯村を相手に35球を投げて安打性の打球を2本に抑えるなど、高めの真っすぐでファウルを取るシーンが目立った。昨秋キャンプで新井監督から説かれた高めの真っすぐの有効性を打者相手に証明し、開幕ローテ入りへ好アピールとなった。
186センチの長身から投げ下ろす遠藤の高めの直球はケージから出ない。今キャンプ初めて投手の球に対する磯村も秋山も苦戦した。MAX141キロと決して速くはないが、威力は十分。35球を投げて安打性は秋山の2本だけ。ローテ入りを強烈にアピールした。
「高めにいってた部分もあるんですけど、それでファウルも取れてましたし、強い真っすぐが投げられたと感じてます」
高めの真っすぐこそがキーだ。昨秋キャンプのブルペンで低めにボールがいかずに苦しんでいる時に、新井監督からもらった助言が生きた。
「お前の真っすぐは高めにいっても強い。打者は嫌だよ」
それまでは低めにボールを集めることにこだわっていたが、考え方が変わった。実際に打者に投げてみて確信した。
「投げていても実感しました。ストレートの強さでファウルが取れる。打者も嫌だと思うので、高めの真っすぐも消さないようにしていきたい」
今季の目標は2桁勝利と規定投球回到達。そして“いじられキャラ”からの卒業だ。
「数字を残して、みんなを黙らせてやるぐらいの気持ちで今年は臨みたい」
チームメートから愛される23歳は結果を残し、頼られる存在になる。