広島・デビッドソン 驚弾 バックスクリーン直撃 打撃練習では“日本仕様”も習得中
「広島春季キャンプ」(9日、日南)
広島の新外国人マット・デビッドソン内野手(31)=前アスレチックス=が9日、“来日1号”を放った。ドラフト5位・河野(大阪ガス)のフリー打撃登板時に打席に立ち、バックスクリーンへ突き刺した。左足を高く上げてタイミングを取るフォームだが、打撃練習では状況に応じて上げ幅を小さくする“日本仕様”の習得にも励み、適応力で長打を量産する構えだ。
驚きの一打だった。中堅方向に伸びた打球は122メートルのフェンスを軽々と越えた。衝撃のバックスクリーン直撃弾。デビッドソンが自慢のパワーで“来日1号”を放った。
「まだ春先でタイミングを計っている時期。それでもとても良かった」
フリー打撃に初登板したドラフト5位・河野の、初球直球を力強く振りぬいた。左足を高く上げてタイミングを取り、パワーを解放する迫力満点の打撃。破壊力を見せつけた。
キャンプはこの日で第2クールが終了。日本投手と対戦することで実感した米国との違いは、クイックだ。
「クイックタイムが(米国よりも)速いんだ。そこにも合わせていきたい」
打撃練習では、足の上げ幅を小さくする“日本仕様”のスタイル習得にも取り組んでいる。練習後は宿舎で自らの打撃を映像で再確認するのが日課。柔軟に対応するスイングを身に付けることでアーチ量産を狙う。
新井監督は「すごい、良いんじゃないの。いろいろ自分の中でも考えながら、スイングしているし。焦らず彼のペースでやってもらえたら」と背中を押した。助っ人も「少しずつ(状態は)上がってきているよ」と手応え十分だ。
長打力不足はチームの懸案事項。デビッドソンがその課題を解決する。