カープ大瀬良 剛球復活の圧倒初フリー登板 出た148キロ!黒田氏「完璧やろ」

 フリー打撃に登板し打者を圧倒する投球を見せた大瀬良=日南(撮影・山口登)
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 「広島春季キャンプ」(11日、日南)

 広島の大瀬良大地投手(31)が11日、今キャンプ初のフリー打撃登板で打者を圧倒した。新外国人のデビッドソン、野間、末包ら打者6人に直球のみ31球を投げて安打性の当たりは2本。最速は148キロを計測し、順調な仕上がりと剛腕復活を強く印象づける投球内容だった。

 大瀬良がパワーピッチャーとしての迫力を見せつけた。打者6人と対峙(たいじ)して安打性の当たりは2本。ファウルは実に16球を数えた。磨き直した直球で押し込む投球。剛腕復活を感じさせた31球だ。

 「オフに真っすぐの強さを戻したいと取り組んできた。ファウルも数多く取れましたし、空振りも取れた。良かったと思います」

 球種を指定して投げ込んだ。それでも末包、デビッドソンらは前にはじき返すことができない。末包は5球中、空振り2、ファウル2。デビッドソン、二俣からは9球連続でファウルを奪った。

 打者を圧倒した今キャンプ初のフリー打撃登板。マウンドを降りると指揮官らに声をかけられた。「新井監督からは『ナイスピッチング』と。黒田さんからは『完璧やろ』という一言だった」。短いながら最高の言葉がうれしかった。

 昨季終了後に原点回帰。体重を8キロ増やし、上半身の筋力トレにも注力した。この日の最速は148キロ。15勝7敗、勝率・682で最多勝と最高勝率を獲得した18年の同時期と比べても「それぐらい良いかなと思う。でも今の方が良くなるところがまだあるのかな」と手応えを口にした。

 近年は変化球に頼る投球が続いていたが、球威復活で本来の姿が戻ってきた。「全部良い。しっかり指に掛かってスピンが利いている。間違いなく開幕投手じゃないかな」と阪神・御子柴スコアラーは警戒心を強くした。

 現段階で開幕投手は未定。新井監督は「まだ何も決めていない」と話すにとどめた。だが、状態を見ながら判断していく過程で、大瀬良の仕上がり具合は頼もしく映ったはず。指揮官は「良かった。本人もここまで手応えを感じているんじゃないかな」と目尻を下げた。

 「僕ができることは良い準備をして、任せようと思ってもらえること。自分のことをしっかりやった中で選んでもらえるように頑張っていきたい」

 大役を任されれば球団では黒田(03~07年)以来3人目の5年連続となる。節目の10年目。本格派右腕が、投手陣の大黒柱としてチームの先頭を走る。

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