カープ大瀬良 黒田氏から仕上がり太鼓判「期待できる」 開幕投手へ前進
「広島春季キャンプ」(15日、日南)
大瀬良大地投手(31)が充実して日南キャンプを打ち上げた。フリー打撃初登板では最速148キロを計測。黒田博樹球団アドバイザー(48)にも太鼓判を押された。「やりたいことがしっかりやれた」。手応えをつかんだ15日間だった。
11日のフリー打撃初登板では打者6人に直球のみ31球を投げ、安打性を2本に抑えた。「技術的にも体も順調に来ている」。オフに豪腕復活を目標に掲げ、筋力トレに注力するなどした成果を示した。
その仕上がりに黒田アドバイザーはにっこり。投手陣全体を振り返る途中で自ら右腕の名前を挙げた。「一番は大瀬良がしっかり調子も上がってきているし期待できる」。復活した剛球が頼もしく映った。
新井監督は開幕投手を明言しなかったが、候補選手に候補であることを「伝えている」と明かした。大瀬良が大役を任されれば球団では黒田(2003~07年)以来3人目の5年連続だ。大瀬良がその先頭を走っているのは間違いない。
沖縄では実戦登板が増える。右腕は「つかんでいる感覚をしっかり(実戦で)出せるか確かめたい。突き詰めてより良いものが出せるような期間にしたい」と意気込んだ。直球のように真っすぐ、開幕投手へ前進していく。