広島ドラ6・長谷部 初の登板控え休日返上 左並ぶロッテイメージ「ソワソワしてます」
「広島春季キャンプ」(20日、沖縄)
広島のドラフト6位・長谷部銀次投手(24)=トヨタ自動車=が対外試合登板に泰然自若で臨む。21日のロッテとの練習試合に登板予定。20日は休日を返上して室内練習場で約1時間半、練習した。開幕1軍入りを目指し思い切り腕を振る。
黙々と投げ込んだ。指先にかかる感覚やフォームを確認しながら丁寧なネットスローだ。長谷部が休日返上練習。翌日に控えた対外試合初登板となるロッテ戦もイメージしながら汗を流した。
「腕を振って、ストライクゾーンに強い球を投げ込むだけ。打者に向かっていく姿勢も出したい」
藤原、安田、平沢ら多くの左打者が並ぶロッテ打線。抑えることができれば大きなアピールになるが、気負わない。「いつも通りにできることをやっていく」。たとえ結果が出なくても「自分の現在地を知ることができる」と前を向く。見つかった課題を克服しレベルアップにつなげていく構えだ。
「腕を振ることはできている」
14日のシート打撃登板では打者6人に投げ無安打2奪三振。テイクバックが小さい独特のフォームから力のある球を投げ込んだ。ブルペン強化は、新井監督が今春に掲げるテーマ。新人左腕の台頭が投手陣の底上げにつながるだけに期待は大きい。
「ソワソワしています。良い緊張感がありますね」
少しだけ表情を緩めながら球場を後にした。心も体も準備完了。あとは持てる力をマウンドで発揮するだけだ。