安仁屋氏も心配「九里の状態は最悪」 「球速も出ない。変化球のキレも悪い」理由を推察

 「オープン戦、巨人4-1広島」(25日、沖縄セルラースタジアム那覇)

 広島・大瀬良大地投手(31)が先発して2回無失点と万全の調整過程を披露した。新井貴浩監督(46)が開幕投手を公言する好投を見せた一方、大瀬良と開幕投手の座を争っていた広島・九里亜蓮投手(31)は2回2安打無失点も不安定な内容。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(77)も「状態は最悪」と心配を隠せなかった。

  ◇  ◇

 先発の大瀬良はいつ開幕してもいいくらいの仕上がりぶりだね。立ち上がりは対外試合初登板の力みもあってストライク、ボールがはっきりしていたけど、すぐに立て直した。今季は活躍できると思うよ。ストレートが戻ってきているのが一番。150キロも出ていた。このストレートがあればスライダー、そして右打者の内角へシュートも生きるはず。やってくれるでしょう。

 心配なのは九里。今年から全力で投げるフォームに変えたのはいいが、フォームがバラバラ。力み過ぎて手投げになってしまっている。これではコントロールもつかないし、球速も出ない。変化球のキレも悪い。状態は最悪といえる。

 九里の持ち味は思い切りの良さではあるけど、もうちょっとゆったりとしたフォームで投げないとキレもコントロールも良くならない。今のままでは不安、非常に心配だ。

 同じことは森浦にも言える。力みすぎてコントロールできていない。ボールも抜けている。

 キャンプは残りわずかだが、開幕まではまだ1カ月以上ある。実績のある2人だからこそ、ここからなんとか修正してもらいたい。

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