カープ大瀬良 圧巻過ぎるタカ打線9人斬り 3回完全!最後は「流れ」意識で3連続K
「オープン戦、ソフトバンク0-2広島」(4日、ペイペイドーム)
広島・大瀬良大地投手(31)が4日、強打のソフトバンク打線を3回無安打に封じ、毎回5奪三振のパーフェクト投球。オープン戦ながらチームに4年ぶりとなるペイペイドームでの勝利をもたらした。MAX152キロの直球に、宝刀カットボールもキレッキレッ。エースの仕上がりはすでに完璧。開幕戦の31日・ヤクルト戦(神宮)が待ち遠しい。
きょうが開幕戦でも良かった。大瀬良の投げるボールはキレ、制球ともに、それほどまでに素晴らしかった。
初回は2死から柳田をカットボールで空振り三振。二回1死からの栗原には、この日最速となる152キロで追い込み、最後はカットボールで空振り三振。
圧巻だったのは三回。正木をカットボール、ガルビスには内角151キロで空振り三振、嶺井は外の150キロで見逃し三振と3者連続三振。3回を打者9人無安打のパーフェクト投球で締めた。
「全体的に良かったと思います。真っすぐでしっかりアウトを重ねていけたところも大きかった」
涼しい顔で振り返ったが、そこはエース。ただ抑えたわけではなかった。三回の3者連続三振について「その前の攻撃のところで、一塁のアストゥディーヨがハッスルプレーして、大関君が三振取って向こうに流れがいきそうな感じだった。流れを持っていかさないような投球を心がけた」とシーズンを見据え、試合の流れも頭に入れた投球だったと明かした。
この時期に152キロを記録したが、本人の手応えはまだ出る感覚だという。
「キャンプから時間もたって、より平均球速も上がってきている。状態さえ良ければ、もう少しいけるかなという感覚があります」
これ以上良くなったらいったい何勝するのか?期待は膨らむばかりだ。
エースの快投から完封リレー。チームにとってオープン戦とはいえ、4年ぶりのペイペイドームでの勝利となった。長崎出身の大瀬良にとって準地元ではあるが、昨年3月18日のオープン戦で6回7安打4失点、交流戦でも5月27日に5回8安打5失点でKOされるなど実は相性が悪かった。
「昨年はこてんぱんにやられたんで、いいところ見せたいなというところも多少あった。きょうの感じなら気持ちよく帰ってもらえたのでは」
応援に訪れた友人、知人への配慮も見せる余裕ぶり。3・31本番まであと2試合に登板予定。一体どこまで仕上がってしまうのだろうか。