腰の張りでＷＢＣ日本代表を離脱した広島・栗林良吏投手（２６）が２２日、マツダスタジアムでの残留練習後「たっちゃん」Ｔシャツを着て取材に応じ、侍ジャパンの世界一を祝福。２６年開催予定の次回大会出場へ意欲を示した。

　「すごくうれしい気持ち。本当だったらあそこにいたいという気持ちもありますけど、世界一になれたことはすごいうれしい」

　午前１１時から練習を開始。大谷が米国で九回のマウンドに上がったとき、偶然にも自身は本拠地のマウンドで投球練習していた。

　「モチベーションを上げ、きょうのブルペンに入ろうと思った。自分が（ＷＢＣ決勝の）九回のマウンドにいると思って練習しました」。腰は順調に回復。ダルビッシュ直伝のカットボールや直球など３５球を投げ終えると、歓喜の瞬間をタブレット端末で見届けた。

　世界一奪還を喜びながらも、その輪に加われなかった無念の気持ちも当然ある。「本当はあの場にいたい思いが強い。次回大会は選ばれ、最後まで入れるように自分なりに努力していきたい」。守護神は悔しさを新たな力に変えて今シーズンに向かう。