広島・デビッドソン 球団助っ人6年ぶり!初安打が初アーチ 指揮官「いいホームラン」
「ヤクルト3-2広島」(2日、神宮球場)
鯉ファンが陣取る、真っ赤な左翼スタンドの中段まで届く大アーチ。広島のマット・デビッドソン内野手が3試合、7打席目で待望の来日初本塁打だ。
1点リードの二回先頭。吉村の高め144キロを、豪快に振り抜いた。足早に歓喜のベース一周。オープン戦から始めた“ごますりポーズ”も忘れずに披露。三塁ベンチでは笑顔があふれた。
「良かったね。真っすぐ待ちでしっかりタイミングが取れてたのでいい結果になった」
開幕から2試合は無安打。「悪いスイングしてなかったし、状態も良かったので、変えることはない。タイミングだけしっかり取ろうと思った」と振り返った。試合前、グラウンドに出るとアップ開始まで一人で素振りを繰り返しイメージを高めていた。成果は最高の形となって表れた。
新井監督は「1、2戦目より上げる足幅をちょっと小さめにして対応しようという工夫が見えた。いいホームランだったと思う」とたたえた。デビッドソンの特徴は、左膝をベルトの高さよりも上げる一本足打法。特徴はそのままに、踏み込む幅を狭めることで対応した。
球団助っ人では6年ぶりとなる初安打初本塁打。記念球は手元に戻ってきた。「(米国の)自宅にそういうのを飾るところがあるので、そこに飾ろうと思う」。メジャー通算54本塁打。これまでの輝かしい記念品の列に、NPB1号球が加わった。
◆広島新外国人野手・初安打が初本塁打 球団ではバティスタが2017年6月3日・ロッテ戦(マツダ)で代打中越え2ランを放って以来、6年ぶり7人目。ほかに13年・キラ、09年・フィリップス、81年・ガードナー、80年・デュプリー、77年・ライトルも記録。