カープ先発の九里は張り切りすぎたか 安仁屋宗八氏「坂倉のリードももっと」
「広島4-5阪神」(4日、マツダスタジアム)
広島は終盤に追いつく粘りを見せながらも、2013年以来10年ぶりの開幕4連敗を喫した。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)氏は先発した九里亜蓮投手(31)について「力んでいたように見えた」と分析。捕手のリードにも言及し、さらなる「思い切り」を求めた。
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先発した九里だが、地元開幕ということもあり、勝てば本拠地500勝、自身今季初登板など、さまざまな要素の絡んでくる試合だった、というところで、力んでいたように見えた。
ボール自体もそうしたプレッシャーによって、九里らしいものとは言い難いものだったことに加え、二回には連続四球からの失点、五回には自らの失策が絡んでの失点と、不必要な失点を重ねてしまった。
追い込んでからカウントを悪くするケースも何度かあったことを考えると、坂倉のリードももっとインサイドを強気で突くような思い切りが、よりあってもいいのではないかと感じた。
初登板の栗林に関しては、ボールは悪くない。もったいない四球で失点したが、打つべき手としてここでの登板は、首脳陣も栗林も責められない。
開幕4連敗となったが、会沢、田中、松山らベテランを活用して重くなりがちな雰囲気変えることも、折り合いを見て考えてもいいだろう。