カープ堂林 代打男の本領発揮 今季初出場で千金1号 代打の極意?に「自分のスイングに集中できた」

 「広島4-2巨人」(7日、マツダスタジアム)

 六回2死無走者。場面は関係ない。打席に飢えた男は燃えていた。広島・堂林翔太内野手(31)は左腕・大江に初球、内角をえぐられても動じなかった。2球目、直球に空振り。ここで「力が入ってる」とわれに返った。

 冷静になって3球目、外角から入って来たスライダーを完璧に捉えて左翼スタンドに運び、ガッツポーズだ。

 チーム6試合目にしてようやく訪れた初出場。5日・阪神戦は左腕・大竹対策としてスタメンの予定だったが、雨天中止に。

 「雨で流れてしまって悔しかった。いつも雨はうれしいですけど、うれしくなかった。やっと仕事ができた」

 代打男の本領発揮だ。昨年は代打で打率・303、3本塁打、8打点と抜群の勝負強さを発揮した。

 「代打の極意?分からないですけど自分のスイングに集中できたということですかね」

 新井監督もこの一打に「カッコイイじゃん!」と絶賛した。オープン戦は打率・095と結果は出ていなかった。それでも指揮官は「いつも言っているように、結果ではなく内容を見てますから」と全幅の信頼を寄せていた。

 もちろん代打で終わるつもりはない。「スタメンの方がいい?当たり前です」とニッコリ。プリンスはさわやかに次の出番を待つ。

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