広島・遠藤「気負わずに」泰然自若で竜倒目指す 体のキレ申し分なし 中5日も問題なし
広島の遠藤淳志投手(24)が10日、マツダスタジアムでの投手指名練習後に取材に応じ、泰然自若で竜倒を目指すと語った。右腕は12日・中日戦での先発が濃厚だ。前回登板から中5日になるものの調整は順調。相手を意識しすぎず、自分の持てる力を発揮することだけに注力する構えだ。
ハツラツとした表情が印象的だった。登板前最後のブルペンは手応えがあり、ショートダッシュでの体のキレも申し分ない。中日戦へ向け準備は整った。遠藤は充実感いっぱいに額の汗をぬぐった。
「特に変えることはなく、疲労とかも考えながら調整ができた。良い調整ができたと思います」
今季初登板は6日の阪神戦。次回登板の12日・中日戦は中5日での先発になる。登板間隔が1日短くなったが、前回登板後に次の登板日を告げられておりコンディションの調整や技術面の修正などを順調に進めてきた。
中日戦のテーマは泰然自若だ。
岡林、大島の1、2番コンビは走力があり、アキーノやカリステら中軸を担う助っ人は一発がある。中日は開幕から得点力に苦しむものの脅威であることは変わりない。
オープン戦は同カードに2試合登板し計8回無失点と抑え込んだ。相手打線を警戒した上で「自分の投球ができるかできないかだと思う。しっかり投げ切れればオープン戦のように抑えられると思う。気負わずに投げられれば」と力を込めた。
右腕は春季キャンプ、オープン戦を通じ着実に成長階段を上ってきた。チームはその力強い投球に期待を寄せる。横山投手コーチは「真っすぐがすごく良い。マウンドで自信を持って投げているし、そこが去年と違うところ」とうなずいた。
11、12日の中日戦は2連戦。変則日程の中で首脳陣は前回登板から中5日でマウンドを託した。右腕は「新井さんからも『期待しているから投げさせるんだ』と言われて、僕もその気でいる。しっかり期待に応えられたらいいなと思う」と静かに闘志を燃やした。
チームは開幕から4連敗を喫したものの、遠藤の白星から4連勝し最短で借金を完済した。
「(前回)粘れた。雨の中でしっかり勝ち切れたのは大きかった。自分の中でもホッとした。1勝がついたので、流れに乗れればいいかなと思う」
力強い上昇気流をさらに巻き起こす。