カープ森下 4月中の1軍復帰見送りへ 2軍戦5回2失点、最速146キロ「まだまだ」
「ウエスタン、中日2-3広島」(19日、ナゴヤ球場)
広島の森下暢仁投手(25)が19日、ウエスタン中日戦(ナゴヤ球場)に先発し、5回5安打3奪三振2失点で終えた。3月上旬に右肘の違和感を訴えて以降4度目の登板で、球数は最多の97球を数えた。1軍先発陣が安定した投球を続けていることもあり、4月中の1軍昇格は見送られる見込みだ。
右肘の違和感を訴えて以降4度目の登板を終えた。5回5安打3奪三振2失点。球数は最多の97球だった。順調な回復をうかがわせるものの森下は「まだまだ。反省するところだらけだった」と振り返った。
失点は四回。1死一塁でガルシアに甘くなった直球を右中間スタンドへ運ばれた。初回のピンチをしのぎ、その後も緩急を使い、試合をつくった。指先のわずかな狂いが長打につながっただけに悔しさが募った。
最速は146キロ。右腕は「常時それくらい出せるように」と力を込めた。150キロに迫る速球が最大の武器。高2軍監督は「彼本来の力としてはあと1段階」と話し、「状態は上がってきている。(球速は)もう少し投げていけば戻ってくる」と期待を言葉に変えた。
状態次第で4月下旬の1軍昇格も考えられたが、先発陣は安定した投球を続ける。阪神戦後、新井監督は「先発がすごく頑張ってくれているので、その辺りも考えながら全体も考えながら決めていきたい」と話した。重要視するのは日程ではなく森下の状態。昇格は見送られる可能性が高まった。
右腕は「(投球)映像を見て良い所、悪い所がもっとわかると思う。確認してやっていきたい」と前を向いた。復帰階段を着実に上っていく。