【安仁屋宗八氏の眼】広島敗戦も「コルニエルは『次にお返しするよ』くらいの気持ちで」「明るい材料も多いゲーム」
「広島0-1DeNA」(21日、マツダスタジアム)
広島は来日初先発のロベルト・コルニエル投手(27)が7回2/3を4安打1失点と好投した。今季3度目の完封負けだったが、デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏は「内容的には申し分ない」と好材料を見出していた。
◇ ◇
コルニエルは来日初先発ということで、どういう投球をするか楽しみに見ていたが、内容的には申し分のないナイスピッチングだった。
以前から、先発向きと見ていたが、この日も制球はいいし、球数が増えていっても目に見えてスタミナがなくなることもなかった。ローテーションに入ってくれれば、厚みが増す。
試合としては八回、先頭打者に四球。続く京田はバントしに来ているのにこれも四球で歩かせ、命取りになった。バントをさせて、当たっている宮崎を申告敬遠するくらいの余裕を持った投球をしてほしかった。ただ八回途中1失点は十分な結果だろう。
この日に関しては、相手先発の今永が良すぎた。1試合を通じて、とても打ち崩せそうにない投球をやられた。コルニエルは「次にお返しするよ」くらいの気持ちでいい。先発が1枚増え、さらに矢崎も戻ってきた。敗戦ではあるが、明るい材料も多いゲームだった。