広島・大瀬良、離脱か 四回、ベースカバーでアクシデント左太もも裏違和感 27日検査「そんなに深刻に捉えていない」
「広島3-6中日」(26日、マツダスタジアム)
痛恨のアクシデントだ。広島の大瀬良大地投手(31)が左太もも裏に違和感を覚え、4回3失点で降板。中日戦後、新井監督が明かした。四回2死三塁で坂倉が捕逸し、本塁ベースカバーでスライディングキャッチを試みた際に異変が起きたとみられる。27日に広島市内の病院で検査を受ける予定だ。離脱となれば、連敗で勝率5割に逆戻りしたチームにとって影響は計り知れない。
敗戦後、ベンチから引き揚げてくるメンバーの中に大瀬良の姿はなかった。今季最短の4回6安打3失点(自責点2)で2敗目を喫したエースに、不測の事態が起きていた。試合後、新井監督が現状を説明した。
「ちょっと(左)ハムストリングが。ちょっと違和感があったというところだったんで、大事を取った」
きっかけとなったのが四回のベースカバーだった。2死三塁で岡林を迎えた場面。初球のスライダーを坂倉が捕逸し、大瀬良は1点を阻止しようと本塁へ滑り込む形でベースカバーに入った。
「たぶんだけど、ホームにベースカバーに入った後だと思う」と指揮官。右足をたたみ、左足を伸ばす形でのスライディング。立ち上がるときを含め、一連の動きの中で左太もも裏に何かのアクシデントのきっかけがあったとみられる。
降板後はアイシングなどの治療を受けた。27日に広島市内の病院で検査を受ける予定。今後について問われた指揮官は「あしたね。(病院に)行ってからになる」と話すにとどめたが、出場選手登録抹消となれば、チームにとって計り知れない痛手だ。
大瀬良は立ち上がりから本来の姿ではなかった。威力を取り戻した直球の割合は少なく変化球主体の投球。制球も安定しなかった。0-0の三回1死三塁。先制点となった細川の左翼線への適時二塁打は、真ん中へ甘くなったスライダーをはじき返された。続く2死二塁で福永にも適時打を浴び、四回の失点も先頭・木下の二塁打がきっかけだった。
シーズンを通して安定した投球をしてほしいとのチーム方針で、前回登板後に積極的休養を取るため出場選手登録を抹消された。充電を終え、中11日で臨んだ登板は思わぬ形で終わった。
大瀬良は帰宅前「歩いたりとかそういうのは問題ない。そんなに深刻に捉えていない。今言えるのはそれだけ」と話した。途中降板には「最初からうまくいかないことがあって、こういう形になった。いろんな思いはあるけど、検査次第でやれることをやって臨みたい」と懸命に前を向いた。今は軽症を祈るばかりだ。