カープ3連敗でOB緊急提言「もっと内角を突け」 遠藤には「走り込みをする時間が必要」

 「広島0-5阪神」(5日、マツダスタジアム)

 完敗に近い形でカープは3連敗を喫した。先発の遠藤淳志投手(24)は今季最短となる3回、4失点で降板し、打線も阪神先発・大竹に7回無失点の好投を許した。この悪い流れをどう断ち切るか。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏(78)が、緊急提言を行った。

 先発した遠藤は、今季初登板となった先月6日の阪神戦で5回無失点と好投し白星を手にした。しかしそれ以降はだんだんとボールの切れを欠いて、似たようなパターンでの失点を重ね、自身4連敗となってしまった。

 切れがないから自信を持てないのか、マウンドの姿にも若さが感じられない。

 この日、初めてスタメンマスクをかぶった磯村がインサイドへ強い球を要求しても、攻めきれず、その結果、ワンバウンドになったり、逆球が増えてそこを痛打されたり、という形が多かった。

 遠藤に関して言えば、持ち味であるボールの強さを取り戻す必要がある。そのためには、1軍に帯同しながらでもいいが、少し登板間隔を空けて、しっかりと走り込みをする時間が必要と感じる。

 力強い下半身を作り直すことでボールも力強くなる。そうすればここ4戦のように同じ事を繰り返すこともなくなるだろう。

 ただここで付け加えたいのは、ゲームにおいてのカープ投手陣の意識だ。インサイドを攻めきれないのは遠藤だけではない。直前のDeNA戦でも連敗したが、敗因はそこにある。死球やヒットを恐れることなく、内角を突いていくことの重要性を再認識してほしい。

 例えば阪神先発の大竹は、球速で言えば140キロ台前半だ。にもかかわらず、攻めるとなれば打者の左右関係なく、しっかりとインサイドを突く投球で、広島打線を打ち取っていた。これは、相手チームの投手であろうと見習える部分ではないだろうか。

 試合展開で言えば、その大竹にもわずかな隙が生まれた。初回だ。菊池、上本の連打で無死一、三塁という絶好機を迎えた。

 最終的に上本の走塁ミスも出たが、ここは3、4番で1点も取れなかったことが大きく響いた。2点を失った直後に秋山、マクブルームのどちらかで1点でも返しておけば、流れが変わった可能性もある。

 2死無走者から得点を重ねた阪神と、絶好機で無得点のカープ。厳しいようだが、これが、回を追うごとに大きな差となってしまった。来週からは2週間に及ぶ長期遠征も控えているだけに、投打ともに早期の立て直しが必要だ。

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