広島・大瀬良 今度こそ救世主に 12日・巨人戦で復帰 シート打撃で快投 太もも裏問題なし
左太もも裏痛のため離脱している広島・大瀬良大地投手(31)が12日・巨人戦(東京ド)で復帰することが7日、分かった。この日は登板予定だったソフトバンク3軍との練習試合(由宇)が雨天中止。代わりに大野練習場の室内でシート打撃に登板。6カード連続勝ち越しなしと苦しむチームの救世主になる。
激しく打ちつける雨を見ながら大瀬良は苦笑いを浮かべた。登板予定だったソフトバンク3軍との練習試合は2日連続で雨天中止。
「(前回登板も)雨でスライドして、その前も(4月14日)ヤクルト戦が雨。今年はずっと雨で調整を狂わされまくっています。大変なんですけど。天気には勝てないですけど」
苦笑いを浮かべながらの軽口も状態がいいからこそ飛び出す。
打者との対戦感覚を取り戻すために設定された室内練習場でのシート打撃。ドラフト2位・内田(利根商)、4位・清水(健大高崎)ら若手に対して28球。全球種を試した。MAXは148キロ。離脱の原因となった左太もも裏も問題なし。復帰への条件はそろった。
「自分としては問題ないと思う。頑張ります」
1軍も2試合連続の雨天中止を受けて先発ローテを再編した。9日からの中日3連戦(岐阜、バンテリン)は床田、九里のあとにコルニエルがまわる。大瀬良は12日・巨人戦(東京ド)で復帰。中8日の森下、アンダーソンへとつなぐ。
「1度対戦していますし、中田(翔)さんがケガで離脱したり、(坂本)勇人さんも出たり出なかったり。相手にもいろんなチーム状況はありますけど、まずは自分自身がいいパフォーマンスを出せるように登板までの時間で調整したい」
カード初戦を任されたところに新井監督の期待が表れた。
「楽しみにしていますよ。彼は中心だから」
前回登板は11日間の休養期間を経たにもかかわらず故障離脱となった。大瀬良もそこに責任を感じる。
「ケガをして離脱してしまったので、不本意ですし、防ぎようのないものなんですけど最大限やるべきことをやって、元気な姿で結果を残せるように」
チームは6カード連続で勝ち越しなしと苦しんでいる。
「(自分が)戻ることで何かきっかけになればいいかなと思います」
今度こそエースがチームを再浮上へ導く救世主になる。