期待外れで2軍落ちの広島・小園に求められる1軍復帰の条件とは 岡義朗氏の見解

 2軍で調整中の小園
23年(左)と22年の小園
2枚

 広島の“若大将”小園海斗内野手(22)は現在、2軍で調整中だ。開幕から調子が上がらず、4月21日に出場選手登録を抹消。不振の原因はどこにあるのか。再起には何が必要なのか。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏が独自見解を述べた。

 小園が2軍落ちした直接的な理由は打撃不振のようだが、なぜそうなったのかという原因を探っていくと、どうも“動けなくなっているから”という事実が見えてくる。

 つまり“足”が弱っているということ。だから体にキレがなく守備範囲も狭くなっている。要するに守備力が落ちているのだ。

 下半身が弱っているから当然、打撃にも影響する。リキめば上半身に力が入るばかりで手打ちが激しくなる。そうなると、いくら打撃練習をしても効果が出ない。

 そうこうしているうちに最悪の状況を迎えたのではないか。不調のピークが開幕になってしまったと。

(小園は1番・遊撃で迎えたヤクルトとの開幕戦を4打数無安打。その後、8番に下げられても快音を残すことなくスタメン落ち。結局、19打数1安打、打率・053の成績で2軍落ちした)

 今年がプロ入り5年目だから、伸びていくはずなのに足踏みをしているというか、むしろ落ちている印象すらある。

 少し気になっていたのは彼の体つき。キャンプで見たときに“大きくなった”と感じたが、それは“肥えた”という表現の方が正しいかもしれない。178センチ、85キロと公表されているサイズ以上に見えたからね。

 鍛えて大きくなったのなら心配はいらないでしょう。年間通して働くためには強い体が必要ですからね。

 昨年のオフ、メジャー入り前の鈴木誠也に会ったとき、やけにデカく見えたから確かめると、体重を105キロにしたと言っていた。筋肉量を増やして体を大きくしたようだが、「盗塁はできますよ」とも話していた。

 小園の場合はどうなのか。下半身の動きの悪さとの因果関係は分からないが、2軍落ちとは…。

 数字が伸びず、結果が出ないことでフラストレーションだけがたまり、周囲の声も耳に入らなくなっていたのかもしれない。早めに手を打ったのは新井監督の親心だろう。今は2軍でチームを引っ張るほどの元気を見せているようだけどね。

 3年目に3割目前の打率を残したほどの選手。まずは気持ちを整え、体のキレと動けるだけの足を取り戻すこと。それが1軍復帰の条件だと思う。

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