4連勝の広島・新井監督「みんないいところがありすぎて、どこを褒めていいか分からない」 2戦連続延長勝利に笑顔

 延長戦を制して喜ぶ新井監督(撮影・佐々木彰尚)
 10回、満塁弾を放った菊池を手荒く出迎える新井監督(撮影・佐々木彰尚)
 10回、坂倉の勝ち越し適時打に喜ぶ新井監督らベンチ(撮影・佐々木彰尚)
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 「巨人4-9広島」(12日、東京ドーム)

 広島は1点を追う九回に相手守護神の大勢を攻め、1死から代打・韮沢が二塁打で出塁。代打・松山が左前打で返し、試合を振り出しに戻した。

 延長十回には1死一、三塁から坂倉の右前適時打で勝ち越し。押し出し四球のあと、2死満塁から菊池の2号満塁本塁打で勝負を決め、今季2度目の4連勝となった。

 広島・新井貴浩監督は2試合連続の延長戦を勝ちきり「いやー本当、連日ね。みんなの粘りには頭が下がりますね。(延長十回の攻撃は)すごく大きかったですね。1点だけじゃなしに。やっぱりここの球場は何が起こるか分からない。そういう意味ではキク(菊池)も、すごく大きかったですし。みんなが頑張ってくれた」と、選手をねぎらった。

 連日の大仕事をやってのけた松山については「ね。松山さん。松山さんの前もそうですけど、みんないいところがありすぎて、どこを褒めていいか分からない。それぐらいみんながみんな頑張ってくれているので、うれしいです」とうれしい悲鳴をあげた。

 投げては左太もも裏の張りから復帰登板となった大瀬良が7回2失点と試合を作った。

 「ナイスピッチングですよね。マウンドでの気迫が伝わってきましたね。好調なジャイアンツ打線を相手に7回までしっかりと。さすがのナイスピッチングだったと思います」

 七回には攻撃前に大瀬良のところにいって耳打ちした。

 「先頭のタカシ(上本)が出たらバント行くよ、と。彼には事前に伝えていた。タカシもよく粘って見極めましたし、本当にみんながみんないいところがありすぎてね」

 八回の守りでは1死二塁から坂本を申告敬遠して岡本和と勝負に出たが、勝ち越し打を許した。

 「あそこはベンチの判断。坂本もすごく好調ですし、こっちの判断です。次の岡本もすごく振れているけど、塁を埋めた形の方が守備側のことも考えて、こっちの判断で申告敬遠にしました。結果的に打ち取った当たりではあったんですけど、そこはね。それも野球なんで。でも、ニック(ターリー)もナイスピッチングでしたね。打ち取った当たりだったんでね」

 4カード連続ビジターの長期ロードを4連勝でスタート。

 「本当に最後までずっと諦めないというみんなの姿勢がね。ピッチャーも野手も全員頑張って戦っていく中で、みんな力を付けてきているなと思います」と、手応えを感じていた。

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