カープ新井監督 機動力でバウアー攻略へ 「バンバンに足を絡めたい」来日初星献上のリベンジ誓う

 広島の新井貴浩監督(46)が15日、機動力野球でバウアーを攻略すると意気込んだ。DeNAのサイ・ヤング賞右腕は16日に予告先発。来日初登板初先発となった3日の対戦では、来日初勝利を献上した。2度目の対戦。右腕対策はバッチリだ。2位・DeNAとは1・5ゲーム差。2週間の長期ロード後半戦初戦を白星で飾り、勢いを加速させる。

 バウアー攻略プランを新井監督は包み隠さなかった。サイ・ヤング賞右腕から得点を奪うために見いだした活路は機動力だ。昨秋の監督就任直後から復活を目指すチームの代名詞。横浜の地で存分に見せつける。

 「バンバンに足を絡めたい。書いておいてください。よろしく。バンバンに足を絡めたい、と」。指揮官は力強く言い切った。

 2度目の対戦になる。右腕が来日初登板初先発した3日は7回1失点に抑えられた。二回、デビッドソンのソロ本塁打で先制したものの、その後は無得点。被弾後、変化球の割合を増やした投球に好機で一本が出なかった。

 「ジャイアンツがこの間、打っているけど、そういうところも(スコアラーが)全て調べてくれている」

 走者と打者の協力で1点を狙う。糸口は右腕が6回7失点で来日初黒星を喫した9日の巨人戦にある。

 この試合前まで12球団最少の4盗塁だった巨人は二回、梶谷の二盗をきっかけに得点。四回も再び揺さぶりをかけた。走者の攻めの姿勢が7点を生んだ。

 今季のカープのチーム盗塁数は11。西川がチームトップの3で菊池、野間らが続く。4番・マクブルームも1盗塁を決めている。赤松外野守備走塁コーチは春季キャンプからレギュラー組に積極的に次の塁を狙う姿勢を求めてきた。結果に表れている。

 勝負どころでは羽月が準備する。12日の巨人戦では1点差の九回に代走出場し、一時同点となる本塁を駆け抜けた。強烈なスピードは切り札だ。

 藤井ヘッドコーチは「癖や傾向的なものは生で見た。選手が感じている部分もある」と手応えを口にする。野間は「仕掛けていきたい。横浜でやられているのでやり返したい」とリベンジに燃えた。

 新井監督は「球筋も分かっているところもある。前回よりスタートの段階でいろんなものを頭に入れて対戦できる」と前を向いた。

 2週間の長期ロード前半戦を5勝1敗で終え、貯金は2。走力を絡めた攻撃でバウアーを打ち崩して白星を手にすれば、その勢いはさらに加速する。

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