カープ新井監督 被弾呼んだ連続失策の林に喝 エラーは責めず「あした攻めていって」

 7回、3ランを放ったビシエドの生還を見つめる新井監督(撮影・田中太一)
 7回、石川昂の打球をはじき失策する林
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 「広島2-8中日」(25日、マツダスタジアム)

 投打で見せ場なく敗れた。広島は3カード連続の負け越しで借金1となり、3位・巨人と1・5差に広がった。4点差に迫った直後の七回は林晃汰内野手(22)の連続エラー後、ビシエドにダメ押し3ランを浴びた。新井貴浩監督(46)はミスを責めず、プレーで巻き返すように奮起を促した。

 スタンドの鯉党からため息が漏れた。林の連続失策から広がったピンチ。直後の被弾が悔しさを増幅させた。新井監督は「七回かな。ちょっと流れ的に悪かったかな」と振り返った。

 六回に1点を返して4点差となった七回。3番手・中崎が登板した。無失点に封じれば流れを引き戻せる場面で痛いミスが続いた。1死後、三塁・林は細川のゴロを処理後、一塁へ悪送球。さらに続く石川昂の打球はファンブルして一、二塁とされた。

 悪い流れは連鎖してしまう。中崎は続くビシエドに左翼スタンド上段へ3ランを被弾。チェンジとなっていたはずが、ダメ押し点を奪われてしまった。指揮官は「本人も『クソっ』て思っていると思う。あした、気持ちは攻めていってもらいたいよね」と責めることなく、26日・ヤクルト戦以降での挽回を期待した。

 林は昨季1軍出場がなく、19日に待望の昇格を果たした。バットでは二回1死一塁から左前打を放って4試合連続安打。「エラーは(誰にでも)あること。しっかり練習して試合の中で上達していってもらいたい」と指揮官は背中を押した。将来性豊かな若き和製大砲候補。1軍での全ての経験を力に変えていく。

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