カープ栗林1軍復帰 開催3季連続最下位の交流戦へ戦力アップ 新井監督「楽しみに待ってます」

 交流戦から1軍に復帰する栗林
 交流戦へ向け、意気込みを語る新井監督(撮影・田中太一)
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 右内転筋筋挫傷で離脱していた広島・栗林良吏投手(26)が交流戦から1軍に復帰することが29日、分かった。また左肘の違和感で出場選手登録を抹消されていた床田寛樹投手(28)は6月2日・ソフトバンク戦(マツダ)で先発復帰の予定。昨季まで開催3季連続で最下位と苦手の交流戦に向けて、大きな戦力アップが期待できそうだ。

 待ちに待った守護神の復帰に新井監督の表情も晴れやかだった。

 「トレーナーからの報告では順調と聞いていますので、楽しみに待っていますけどね。いつか?って言わないといけないですか?なるほど。栗林上がりますよ。彼と電話でしゃべって、交流戦から1軍に帰ってきますよ」

 4月29日・巨人戦(東京ド)で中田翔にサヨナラ弾を食らったあと、右太もも裏の痛みを訴え登録抹消。3軍で慎重に調整を進めてきた。

 25日・ウエスタン・オリックス戦(由宇)でプロ初の2軍戦に登板。2点リードの九回に登板し、1回1安打無失点でセーブを記録。最速は148キロを計測した。27日のJR西日本との練習試合にも登板し1回無失点。復帰への準備は整った。

 守護神不在の間は矢崎を中心に、松本、島内らが重責を担ってきた。おかげで、シーズン前には最大の課題と言われていた勝ちパターンにターリー、島内、矢崎と十分な駒がそろった。ここに栗林が加われば、心強い。

 30日からは交流戦が始まる。昨季は貯金6の3位で迎えながら5勝13敗と大きく負け越し、失速の大きな要因となった。開催3季連続の最下位という苦手の交流戦。どうしのぐかが、ペナントレースの大きなポイントになる。新井監督は「ちょっと受け身になっていた。(初戦は)オリックスが山本由伸。そんなの関係ないから。開幕から今までやっている通りにやればいい。ガンガンいけいけでいい」とリーグ戦以上の超攻撃型野球で挑む考えを示した。

 たとえ、交流戦12連敗中のオリックスが相手であっても、先発が日本のエース山本由伸であっても変わらない。指揮官は序盤のバントを封印。積極的に攻める攻撃でここまで戦ってきた。交流戦であっても、失敗を恐れず積極的に仕掛けていく姿勢を貫く。

 積極野球で先取点をもぎ取り、守護神復帰で手厚くなった盤石のブルペンで逃げ切る。もう、パ相手でも苦手とは言わせない。

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